チームがサヨナラ負けし、17勝目が幻となり硬い表情のヤクルト先発小川=東京ドーム
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◇巨人4−3ヤクルト
「今季を象徴するようなゲームになってしまった」。ヤクルト・小川監督の言葉通り、抑えが打たれて逆転サヨナラ負け。6年ぶり最下位に沈んだシーズンの最後に待っていたのも、まさかの黒星だった。
だが、先発し7イニング2/3を2失点の小川が、チーム唯一の光明になった。7回までは無四球にソロ1発のみの快投。手にかけていた17勝目は降板後にするりと逃げたが、16勝(4敗)と勝率8割はリーグトップ。2冠に加え、記者投票による新人王獲得も濃厚だ。
「積み重ねてきたものが形になってくれてうれしい。これを続けてこそ、エースになれると思う。来年も結果を出せるよう頑張っていきたい」と喜んだ。左足を高々と上げる独特なフォームと「ライアン」のニックネームは、野球ファンの間に完全に浸透した。次代のエースの自覚を持って、2年目に挑む。(竹村和佳子)
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