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【プロ野球】

巨人、サヨナラ締め

2013年10月9日 紙面から

9回裏無死満塁、サヨナラ打を放ち、阿部(右)らチームメートに祝福され笑顔を見せる村田(中央)=東京ドーム

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◇巨人4−3ヤクルト

 巨人が逆転サヨナラ勝ちした。1点を追う9回、連打と四球で無死満塁とし、村田が中越えに2点適時打を放った。ヤクルトの小川は8回途中まで2点に抑え、勝ち投手の権利を持って交代したが、9回から登板の石山が打たれた。

 CSへ弾みがつく劇勝だ。巨人・村田がこん身の一振りでレギュラーシーズンを締めくくった。9回無死満塁で、石山の直球をフルスイング。打球は中堅のフェンスをたたいた。三塁走者の長野に続いて、二塁から矢野が生還。3年連続となる最終戦サヨナラ勝ちを決める逆転2点適時打だ。

 「シーズンとしていい締めになった」と村田。さすがに安堵(あんど)の表情は隠せない。「CSに勝って入るのと、負けて入るのでは気持ちも違う。最後にちゃんと仕事ができてよかった」。4番の役目を果たした充実感が全身にあふれた。

 一時は打順が9番に下がった不振から復活し、4番の座を力で取り返した村田。今季初のサヨナラ打は波乱万丈の1年を象徴するような一打だった。この日はヤクルト・小川の攻略にてこずり、村田自身も3打席目まで無安打。しかし、苦境でも底力を見せられるのが今年の村田。無心のまま打席に向かい、一振りで勝利をたぐり寄せた。

 もちろん、この1勝に原監督も手応えを感じている。「長丁場をいい形で締めくくられた。明日から2つ目の山に向かって挑戦していきたい」。眼は自然とCSに向いていた。村田の思いも同じで、「状態は上がってきている。体と心を万全に持っていければ」。自らのバットでチームをさらなる高みへ導いていく。 (川越亮太)

 

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