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一人暮らし女性殺される 県芸協職員、自宅で窒息死 仙台

鈴木さんが遺体で見つかった自宅=8日午前9時ごろ、仙台市太白区諏訪町

 7日午前10時ごろ、仙台市太白区諏訪町、宮城県芸術協会職員鈴木裕子さん(43)方で、鈴木さんが2階寝室のベッドで死んでいるのを自宅を訪ねた鈴木さんの両親が見つけ、110番した。司法解剖の結果、死因は窒息死と判明。宮城県警は8日、遺体や現場の状況から殺人事件と断定し、仙台南署に捜査本部を設置した。
 捜査本部によると、鈴木さんは2階寝室のベッドで左半身を下にして横たわっていた。死後1〜2日経過しており、目立った外傷はなかった。司法解剖の結果、首を絞められたか、鼻と口をふさがれて殺害された可能性があるという。
 鈴木さんはスエットスーツの上下を着ており、着衣に目立った乱れはなかった。遺体に布団は掛けられていなかった。室内に物色されたり何者かと争ったりした形跡はなく、玄関は施錠されていた。
 捜査関係者によると、鈴木さんは一人暮らし。5日午後7時ごろ、勤務先を1人で出る姿が同僚に目撃されている。
 両親が6日夜、鈴木さんに電話をしたが出ないため、翌7日に自宅を訪れて遺体を見つけた。
 現場はJR東北線太子堂駅の南約500メートルの住宅街。

◎「優しく優秀」「残念」/同僚ら沈痛

 「仕事が優秀で優しい人だったのに…」。仙台市太白区諏訪町の自宅で殺害された鈴木裕子さん(43)を知る人たちは8日、住宅街で起きた凶悪事件に驚きの表情を浮かべた。
 鈴木さんは仙台市内の高校を卒業し、金融機関などで働いた後、2005年ごろから宮城県芸術協会(仙台市青葉区)の事務局に勤めていた。
 協会理事の高橋威仙さん(76)は「主に会計を担当し、優秀な職員だった。周囲の信頼は厚く、みんなショックを受けている」と言葉を失った。理事長の早坂貞彦さん(75)も「優しくて会員のみんなから頼られていた」と沈痛な表情で語った。
 捜査関係者によると、鈴木さんは5日、開催中の宮城県芸術祭の会場になっている「せんだいメディアテーク」(青葉区)へ出勤。同日午後7時ごろ、同僚が勤務先から1人で帰る鈴木さんを見たのが最後の目撃情報という。
 近所の人によると、鈴木さんは3、4年前に自宅を新築して引っ越してきた。近くの女性会社員(25)は「あいさつをする感じのいい人だった。事件に巻き込まれるなんて信じられない」と戸惑いを隠さない。
 太白区にある鈴木さんの実家近くに住む主婦(63)は「優しくて恨まれるような人ではなかった。本当に残念。早く犯人を見つけてほしい」と声を震わせた。


2013年10月08日火曜日


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