三鷹刺殺:校長会見…「殺すぞ」被害者、メール脅迫受け
毎日新聞 2013年10月09日 12時06分(最終更新 10月09日 12時29分)
東京都三鷹市で私立高校3年、鈴木沙彩(さあや)さん(18)が殺害された事件で、鈴木さんが通っていた都内の私立高校の校長(60)が9日記者会見し、鈴木さんが事件前、池永容疑者とみられる男から「殺すぞ」と電子メールなどで脅されていたことを明らかにした。
校長によると、今月4日に鈴木さんから担任教諭に「今月になって男が自宅のそばまで来ていて怖い」とストーカー被害の相談があった。男は以前からの知り合いだと説明していたという。担任は同日中に杉並署に電話で相談。7日に教頭や学年主任らが鈴木さんから改めて事情を聴いた上で、「すぐに警察署に相談するように」と保護者に伝えたという。
鈴木さんは両親とともに8日午前、自宅を管轄する三鷹署に相談に訪れた後、3限から6限目まで授業に出席し、同署に相談したことを学校に報告したという。
校長によると、鈴木さんは中学3年と高校1年時にカナダや英国にホームステイするなど英語が好きで、所属する英語コースの教師からも評価される英語力の持ち主だったという。「欠席もなく模範的な生徒。本当に残念で悲しい。ご冥福を祈るしかない」と話した。
また、英語や舞台芸術を学ぶため、都内の私立大学の推薦入試をうける予定だったという。同校は事件を受けて9日は臨時休校とし、同日夕に保護者説明会を開く。
一方、鈴木さんは都内の芸能事務所に所属し、タレントとして映画やテレビにも出演していた。事務所の男性社員(44)によると、鈴木さんは小学5年生のころにスカウトされ女優を目指し月1、2回演技のレッスンにも通っていたが、最近は大学受験を控えて学業を優先していたという。今年8月に別の事務所への移籍のため契約は終了したが、「お世話になりました。頑張ります」とあいさつに訪れ、社員は「頑張らなきゃね」と励ましたという。
同社員は「才能豊かな、礼儀正しい元気な子。事件がまだ信じられない」と話した。【小泉大士、山崎征克、藤沢美由紀】