問題児シリーズのギフトゲームの考察。 (五月七日 皐月)
ジャック・ザ・モンスター
ギフトゲーム“ジャック・ザ・モンスター”の解き方。
勝利条件
そのニ:歴史を紐解き“ジャック”の謎を解け。
まず、このギフトゲームは【ジャック・ザ・リッパー】と【ジャック・オー・ランタン】の伝承だけでは解けません(・・・・・)。
このギフトゲームを解くにはジャックの所属コミュニティ、“ウィル・オ・ウィプス”の伝承を調べる必要があります。
【一掴みの藁のウィリアム(ウィル・オ・ウィプス)】は日本で言う鬼火や狐火のことで、世界中で見られる怪異です。また、世界中で様々な呼び方をされている怪異でもあります。例えば藁束を持ったビリー(ビリー・ウィズ・ザ・ウィプス)やホビーの灯り(ホビー・ランタン)、【ジャックの灯り(ジャック・オー・ランタン)】もその一つです。
【ジャック・オー・ランタン】の伝承はジャックという男が生前悪魔を騙し、地獄へ行かせない事を約束させた男が死んでから天国の門を叩いたが、生前の悪行のせいで天国に行けなかった。仕方がなく、地獄の門を叩いたが悪魔がニヤニヤ笑いながら昔の「約束通り地獄へは行かせられない」と言い、地獄の業火の一欠片を渡され、追い出された。途方にくれたジャックは萎びた株を拾い、くり貫き、地獄の業火の一欠片を入れ、その灯りだけを頼りに現世をさ迷い続けた、というものです。
ここで【ウィル・オ・ウィプス】の伝承も見てましょう。
【ウィル・オ・ウィプス】の伝承はウィルという極悪人が遺恨で殺された後、霊界で聖ペテロに地獄行きを言い渡されそうになった所を、言葉巧みに彼を説得し、再び人間界に生まれ変わります。しかし、彼は第二の人生も悪行三昧で過ごし、その生が終わったとき、聖ぺテロに死者の門の前で「最早お前は天国へも地獄へもやれん」と言われ、煉獄の中を漂うことになってしまいます。が、それを見た悪魔が哀れに思い、地獄の劫火から、轟々と燃える石炭を一つ取りだし、ウィルに明かりとして渡した、というものです。因みに煉獄とはカトリック教で死者の霊魂が天国に入る前に火によってその罪を浄化するとされる場所のことであり、つまり死者の国の手前。ギリギリ現世のことです。なので資料によっては死者の国に行けず現世をさ迷っている男の魂と書かれている場合もあります。
以上が【ジャック・オー・ランタン】と【ウィル・オ・ウィプス】の関係性です。伝承が似ているどころかそもそも同じ怪異から派生したものであり、聖ぺテロもいるのでまず間違い無いでしょう。
次に上の二つと【ジャック・ザ・リッパー】の関係性ですがはっきり言って【ジャック・オー・ランタン】とは名前のジャックだけです。【ウィル・オ・ウィプス】とは原作を見るに恐らく【ウィルの第二の人生の悪行】がこの【ジャック・ザ・リッパー】なのでしょう。
そもそも【切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)】は1888年イギリスで本当に起きた未解決の猟奇殺人事件の犯人のことです。事件の概要は少なくとも五人の売春婦がメスのような鋭利な刃物で喉を掻き切られるなどをして殺され、その後、
特定の臓器を摘出されるなどしたというもの。十分悪行です。
また、ジャックは混世魔王に「小規模だが“歴史の転換期(パラダイムシフト)”を起こしているッ!」と思われていますが、それは【切り裂きジャック事件】自体が未解決であり、様々な犯人像、殺害方法が語られてきたためだと思います。耀風に言いますと、
数式Ω(真犯人)=数式w(女性で医者で被害者の知り合い)=数式x(男性で医者で被害者の知り合いでない)=数式y(女性で医者でなく、被害者の知り合い)=数式z(女性で医者で被害者の知り合いでない)=絶対数a(切り裂きジャック事件)
みたいな。
つまり、【問題児シリーズ】のジャックは【一掴みの藁のウィリアム(ウィル・オ・ウィプス)】をベースに【ジャック・オー・ランタン】と【ジャック・ザ・リッパー】の伝承を切り貼りした存在だと言えます。
以上がギフトゲームギフトゲーム“ジャック・ザ・モンスター”の考察です。調べていくうちに【クイーン・ハロウィン】らしき伝承や【ウロボロス】のモデルらしき宗派、【アジ・ダカーハ】との関係性(?)も見えてきましたが……じゅ、需要が有ったら考えます。そもそもこれハーメルン(ここ)に書いて良いのか怪しいですし。でも他に載せれるような場所無いし、検索掛けても他の人全然そういうの書いてないし……。ウィル・オ・ウィプスに吹っ飛ばされた主人公がアーシャとフェイス・レスをヒロインに展開する二次創作が読みたい……。怒られたらすぐ消すので悪しからず。