オーナー全幅信頼
中日がフロント強化のため白羽の矢を立てたのが、監督在籍8年間で、2007年の日本一を含め、4度のリーグ優勝に輝いた落合氏だ。
今も白井オーナーから全幅の信頼を受ける元中日監督に対し、球団初となるGM職を用意。9日に名古屋市内の中日新聞社で臨時株主総会を開き、定款を改めてGM制度を設置。落合氏が3年ぶりに球団に復帰する。
現場はもちろん、フロント強化も懸案事項だった。主力の高齢化に伴う世代交代は遅々として進まず、今季は選手と首脳陣が意思の疎通を欠く場面もあった。かつての常勝軍団が借金13で、12年ぶりのBクラスと低迷。チーム編成の抜本的な見直しは必至で、落合氏が球団改革に乗り出すことになる。
坂井球団社長が辞任申し入れ
またこの日、中日の坂井球団社長は成績不振と経営不振の責任をとって辞任を申し入れた。後任には佐々木崇夫常務取締役が就任するが、役員も大幅に刷新。急ピッチで球団の新体制づくりが進められる。