731部隊の人体実験資料 韓国初展示へ
【天安聯合ニュース】細菌兵器の開発のため、残酷な人体実験を実施したことで悪名高い旧日本軍の「731部隊」の資料を展示する特別企画展が韓国・天安の独立記念館で10日から行われる。中国・ハルピンにある「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」との国際交流展で、11月30日まで。
同展では1930年代以降、731部隊が旧満州(中国東北部)など東アジアで人間の尊厳を踏みにじった人体実験、細菌戦などに使用していた89点が展示される。
731部隊の初代部隊長、石井四郎が細菌培養にために製作した「細菌培養箱」や、ペストに感染したノミを細菌兵器として使う方法を研究するため、ネズミの捕獲に使用した道具が公開される予定だ。「マルタ」と呼ばれる捕虜を対象に行った凍傷実験や毒ガス実験など、人体実験に使用した約30の道具や、実験のために移送された韓国人6人に関する資料も初公開される。
731部隊員が人体実験について言及し、反省する様子を収めた映像や、中国で1990年に制作された731部隊関連映像「黒太陽731」が上映され、日本が行った反人道的な行為を確認できる。
侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館が海外との国際交流展のため、実物資料を貸与するのは初めてで、韓国で731部隊の蛮行を裏付ける実物資料が展示されるのも初めて。
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