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倉本聰


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倉本 聰(くらもと そう、1935年1月1日 - )は、日本脚本家劇作家演出家。本名・山谷馨。
夫人は女優の平木久子。(演劇集団_円所属)

略歴

*東京府(現・東京都)出身。
*父、山谷太郎1899年 - 1952年)は春潮という俳号を持つ俳人で、『野鳥歳時記』(1943年)を残した。
*麻布中学校・高等学校東京大学文学部美学科卒業。
*1959年ニッポン放送に入社。ディレクター・プロデューサーを担当するが、ニッポン放送在籍時に「パパ起きてちょうだい」(日本テレビ)で脚本家デビュー。日本演劇人で、脚本演出を1人でこなす。
*1963年にニッポン放送を退社。退社のいきさつについて倉本は、後にインタビューで「ニッポン放送には内緒でペンネームを使って脚本家をやっていた負い目から、ニッポン放送で担当していた番組には(脚本家同士として顔見知りである)若手の脚本家ではなくベテランの脚本家ばかり起用していたが、それを上司に咎められた上『最近倉本って若手が出てきたから一度会って来い』と命じられ、そろそろ潮時だと思った」と語っている『東芝スーパーサウンドグラフィティ The History of the Radio』(ニッポン放送、1989年1月1日)
*その後東京でフリーの脚本家となったが、NHK大河ドラマ勝海舟』制作に際し、脚本家の演出関与の是非をめぐる問題がこじれたことで嫌気がさし、脚本を途中降板する。1974年6月、取材を受けた週刊誌『ヤングレディ』の記事がNHKを攻撃する内容に変わっていたので最終稿まで確認して記事は修正されたが、広告の見出しが「倉本聰氏、『勝海舟』を内部から爆弾発言」と修正されぬまま出てしまったことがきっかけだった。当時の制作局長には軽率を謝罪したが20-30人からつるし上げられ、その日に千歳空港へ飛び、そのまま北海道札幌市に転居。さらに1977年には北海道富良野市に転居した「時代を駆ける:倉本聰:SOH KURAMOTO(3)」 『毎日新聞』 2009年11月18日、12版、9面。
*NHKとは上記の『勝海舟』降板をめぐるトラブルから20年以上絶縁状態にあったが、1999年の『玩具の神様』で復帰した。
*1976年、東京の下町を舞台にした萩原健一主演のドラマ『前略おふくろ様』によりゴールデンアロー賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。
*1977年、富良野市に移住「時代を駆ける:倉本聰:SOH KURAMOTO(1)」 『毎日新聞』 2009年11月16日、13版、5面。
*1981年、富良野を舞台にした家族ドラマ『北の国から』で話題を呼ぶ。他に歌志内市上砂川町を舞台とした『昨日、悲別で』の脚本、富良野を舞台に父子の絆の断絶と再生を描くTVドラマ『優しい時間』の原作など、北海道を舞台とした数々のドラマでも有名。1982年『北の国から』小説版で山本有三記念路傍の石文学賞受賞。
*2000年紫綬褒章受章
*2002年、『北の国から2002遺言』で第21回向田邦子賞を受賞した。
*富良野市にて、若手の俳優と脚本家の養成のために、1984年、同市布礼別に「富良野塾」を私財を投じて開設、主宰している。塾生は受講料は無料で2年間共同生活をし、夏季は地元の農協や農家などの協力を得て畑仕事を手伝い塾生自らが生活費を稼ぎ出し、冬季は集中講義などの他、ふらの演劇工場で行われる演劇公演に向けた稽古を行う「時代を駆ける:倉本聰:SOH KURAMOTO(5)」 『毎日新聞』 2009年11月24日、13版、9面。。年一回、原始の日(電気・水道・ガスに頼らない、いわゆる原始生活を体験する行事)を設けるなどのユニークな養成術で知られ、これまでにも脚本家の吉田紀子(第2期)、俳優の加藤久雅(第4期)、二階堂智(第6期)らを送り出した。また、富良野塾の活動を受け市民によって設立されたNPO法人・ふらの演劇工房にも深く関わり、同市に建てられた劇場・ふらの演劇工場にも大きく貢献している。2005年には、閉鎖された富良野プリンスホテルゴルフコースに植樹して、同地を自然の森に戻そうとするNPO法人・C・C・C富良野自然塾を開設し、その塾長に就任している「時代を駆ける:倉本聰:SOH KURAMOTO(2)」 『毎日新聞』 2009年11月17日、12版、9面。。なお、富良野塾は、2010年3月末をもって閉塾することが2007年3月末の卒塾式で発表された。

人物

*映画の監督もこなしている。
*三度のよりもタバココーヒーが大好きなことでも有名。
*西武鉄道グループオーナーの堤義明とは、麻布中学・高校時代の同級生である2005年、堤が証券取引法違反に問われた東京地裁公判においては、倉本自ら弁護側証人を申請し出廷した。また、こうした交友関係がもとになって、富良野自然塾などの事業の実現につながっている。
*映画監督中島貞夫とは、東大在学中、ギリシャ悲劇研究会に共に所属しており、中島の初期監督作品の脚本を手がける。
*自身の母の晩年と死をモデルにしたドラマ『りんりんと』がきっかけで晩年の田中絹代と深い交流を持ち、この交流が『前略おふくろ様』のヒットにつながる。田中の死の直後に彼女が演じる「おふくろ様」の死を描いた『前略おふくろ様』の最終回が放映されて話題となった。
*『前略おふくろ様』で主演を務めた萩原健一との出会いについて「目のさめる想いがした。そしてその想いは次第に僕の中で「勝海舟」の岡田以蔵に転化していく。彼と初めて出逢ったことが、僕の中の狂気を安心させ、そうして逐に平和温厚なNHKと衝突してしまう。」と語っている。『倉本聰 テレビドラマ集-1 うちのホンカン』(バップ出版 1976.7.11発行)
*『うちのホンカン』、『北の国から』最初のシリーズや、同時期の映画『ブルークリスマス』では、(未知の知的生命体のものとしての)UFOが登場する描写がある。また、『火の用心』の登場人物の一人が超能力を持つなど、オカルト的な要素への関心をうかがわせる。
*野沢尚三谷幸喜と三人で仕事をした際、三谷に向って「君は卑怯だ」と言った。

特徴

*語尾を濁すような独自の口調で語られるモノローグを多用した脚本で知られる。また、映像や音楽(BGM)まで想定した脚本を書くため、しばしば演出家や映画監督に脚本の改変を禁止することもある。
*場面が切り替わる前に、音声が先行して切り替わり、前後がオーバラップする手法は倉本作品独自のものである。

テレビ作品

*『パパ起きてちょうだい』(1959年・日本テレビ系)
*『教授と次男坊』(1961年・日本テレビ系)
*『現代っ子』(1963年・日本テレビ系)
*『0戦はやと』(アニメ) 主題歌の作詞も担当。
*『チコといっしょに』(1965年・日本テレビ系)※演出=矢追純一
*『勝海舟』(1965年・毎日放送系)
*『青春とはなんだ』(1965年・日本テレビ系)
*『千姫』(1966年・毎日放送)
*『これが青春だ』(1966年・日本テレビ系)
*『文五捕物絵図』(1967年・NHK)
*『颱風とざくろ』(1969年・日本テレビ系)※演出=藤田繁矢(藤田敏八)
*『わが青春のとき』(1970年
*『君は海を見たか』(1970年・日本テレビ系)
*『砂の城』(1970年・NHK)
*『2丁目3番地』(1971年・日本テレビ系)
*東芝日曜劇場(TBS系)
**第772回『おりょう』(1971年)
**第790回『風船のあがる時』(1972年)
**第802回『平戸にて』(1972年)
**第828回『父(とん)ちゃん』(1972年)
**第829回『田園交響楽』(1972年)
**第848回『祇園花見小路』(1973年)
**第877回『ばんえい』(1973年)
**第888回『聖夜』(1973年)
**第926回『りんりんと』(1974年)
**第947回『ああ新世界』(1975年) **第1000回『幻の町』(1976年)
**第1040回『ひとり』(1976年)
**第1092回『時計』(1977年)
**第1131回『スパイスの秋』(1978年)
**第1183回・第1184回『遠い絵本』(1979年)
**第1460回『遅れてきたサンタ』(1984年)
*『挽歌』(1971年・NHK)
*『赤ひげ』(1972年・NHK)
*『ぜんまい仕掛けの柱時計』(1972年・NHK)
*火曜日の女『ガラス細工の家』(1973年・日本テレビ系)
*『白い影』(1973年・TBS系)
*『ぶらり信兵衛_道場破り』(1973年・フジテレビ系)
*大河ドラマ『勝海舟』(1974年・NHK)
*『6羽のかもめ』(1974年~1975年フジテレビ系)
*東芝日曜劇場『うちのホンカン』(1975年 - 1981年・TBS系)
*『あなただけ今晩は』(1975年・フジテレビ系)
*『前略おふくろ様』(1975年~1976年・日本テレビ系)
*『大都会_闘いの日々』(1976年・日本テレビ系)
*『あにき』(1977年・TBSテレビ系)
*『七人の刑事(新)』(1978年 - 1979年・TBSテレビ系)
*『坂部ぎんさんを探して下さい』(1978年・日本テレビ系)
*『浮浪雲』(1978年・テレビ朝日系)
*『たとえば、愛』(1979年TBSテレビ系)
*『祭りが終ったとき』(1979年・テレビ朝日系)
*『さよならお竜さん』(1980年・TBSテレビ系、毎日放送制作)
*24時間テレビ_愛は地球を救う内ドラマ『機の音』(1980年・日本テレビ系)
*『北の国から』(1981年 - 2002年・フジテレビ系)
*『ガラスの知恵の輪』(1982年・TBS系、毎日放送制作)
*『君は海を見たか』(1982年・フジテレビ系)※1970年放映(日本テレビ系)のリメイク作品
*『波の盆』(1983年・日本テレビ系)※演出=実相寺昭雄
*『昨日、悲別で』(1984年・日本テレビ系)
*『ライスカレー』(1986年・フジテレビ系)
*火曜サスペンス劇場『窓』(1987年・日本テレビ系)
*『秋のシナリオ』(1987年・日本テレビ系)
*『昭和大つごもり』(1987年・フジテレビ系)※『立体ドラマ5時間 1987年の大晦日』の一編
*『ゴリラ・警視庁捜査第8班』(1989年・テレビ朝日系)
 ※36~38話脚本監修。
*『親父の一番長い日』(1989年・TBS系)
*『失われた時の流れを』(1990年・フジテレビ系)
*『火の用心』(1990年・日本テレビ系)
*シリーズ街『川は泣いている』(1990年・テレビ朝日系)
*火曜サスペンス劇場『ガラス細工の家』(1991年・日本テレビ系)
*『町』(1997年・フジテレビ系)
*『もう呼ぶな海』(1999年・日本テレビ系、STV制作) *衛星ドラマ劇場『玩具の神様』(1999年・NHK-BS2)
*『川、いつか海へ_6つの愛の物語』(第3話・第6話、2003年・NHK)
*『あゝ離婚式』(2004年・フジテレビ系)
*『優しい時間』(2005年・フジテレビ系)
*『祇園囃子』(2005年・テレビ朝日系)
*『拝啓、父上様』(2007年・フジテレビ系)
*『風のガーデン』(2008年・フジテレビ系)

映画作品

*『現代っ子』(1963年、脚本)※弘田功治と共同
*『月曜日のユカ』(1964年、脚本)※斎藤耕一と共同
*『くノ一忍法』(1964年、脚本)
*『くノ一化粧』(1964年、脚本)
*『北国の街』(1965年、脚本)
*『旗本やくざ』(1966年、脚本)
*『涙くんさようなら』(1966年、脚本)
*『遥かなる慕情 星のフラメンコ』(1966年、脚本)
*『おゆきさん』(1966年、脚本)
*『昭和元禄 TOKYO196X年』(1968年、脚本)
*『青春の鐘』(1969年)
*『君は海を見たか』(1971年、原作・脚本)※天知茂主演の映画版
*『ブルークリスマス』(1978年、脚本)
*『駅-station-』(1981年)
*『時計-Adieu_l'Hiver-』(1986年、倉本聰自身が監督)
*『海へ-See_You-』(1988年)
*『冬の華』(1978年)

演劇作品

*『谷は眠っていた』(初演・1988年)
*『今日、悲別で』(初演・1990年)
*『ニングル』(初演・1993年)
*『走る』(初演・1997年)
*『屋根』(初演・2001年)
*『オンディーヌを求めて』(初演・2001年)
*『地球、光りなさい』(初演・2002年) *『歸國』(2009年)

著書

*あなただけ今晩は 星の世界の夕子 立風書房 1975
*倉本聡テレビドラマ集 1-2 ぶっくまん 1976-77
*あにき 冬樹社 1977
*『さらば、テレビジョン』冬樹社、1978
*ブルークリスマス 青也書店 1978
*新テレビ事情 文芸春秋 1980
*北の国から 前後編 理論社 1981
*君は海を見たか 理論社 1982
*わが青春のとき 理論社 1982
*『北の人名録』新潮社、1982
*前略おふくろ様 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 1~4)
*6羽のかもめ 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 5)
*ガラス細工の家 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 6)
*北の国から 1983冬 理論社 1983.3
*さよならお竜さん 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 7)
*幻の町 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 8)
*文五捕物絵図 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 9,10)
*新・新テレビ事情 文芸春秋 1983
*2丁目3番地 理論社 1983(倉本聡コレクション ; 11)
*浮浪雲 1-2 理論社, 1983(倉本聡コレクション 12-13)
*赤ひげ 1-2 理論社 1984(倉本聡コレクション 14-15)
*昨日、悲別で 理論社 1984
*坂部ぎんさんを探して下さい 理論社 1984(倉本聡コレクション16)
*たとえば、愛 理論社 1984(倉本聡コレクション ; 17)
*大都会 理論社 1984(倉本聡コレクション ; 19)
*いつも音楽があった 文芸春秋 1984
*北の国から 1984夏 理論社 1984
*駅station 理論社 1984(倉本聡コレクション ; 21)
*冬の華 理論社 1984(倉本聡コレクション 22)
*うちのホンカン 理論社 1984(倉本聡コレクション 23)
*波の盆・ガラスの知恵の輪 理論社 1985(倉本聡コレクション ; 25)
*ひかりの中の海 理論社 1985(倉本聡コレクション ; 26)
*祭が終ったとき 1-2 理論社 1985(倉本聡コレクション ; 27)
*ニングル 理論社 1985 
*ライスカレー 理論社 1986
*時計 アデュー・リベール 理論社 1986
*北の国から 1987初恋 理論社 1987
*『冬眠の森 北の人名録PART2』新潮社 1987
*谷は眠っていた 富良野塾の記録 理論社 1988
*海へ See you 理論社 1988
*北の国から 1989帰郷 理論社 1989
*失われた時の流れを 理論社 1990
*北の国から 1981-'89 理論社 1990
*火の用心 理論社 1990
*左岸より 一九八〇年代のエッセイ集 理論社 1991
*北の国から 1992巣立ち 理論社 1992
*上流の思想・下流の思想 対談紀行 理論社 1994
*北の国から 1995秘密 理論社 1995
*北の国から 1998時代 理論社 1998
*『ゴールの情景』理論社 1998
*玩具の神様 理論社 2000
*『富良野風話』理論社 2000
*『ニングルの森-悠久なるものへ』集英社 2002
*北の国から 2002遺言 理論社 2002
*愚者の旅 理論社 2002
*この国のアルバム 富良野風話 理論社 2003
*北の動物園 扶桑社 2004
*優しい時間 理論社 2005
*失われた森厳 富良野風話 理論社 2006
*拝啓、父上様 理論社 2006
*風のガーデン 理論社 2008
*風のガーデン 貞三先生の花言葉 365篇 エフジー武蔵 2008

出演

ラジオ

*倉本聰・富良野からの風を

関連人物・項目

*羽佐間重彰 - ニッポン放送時代の上司。
*さだまさし - 公私共に親交が深く、「先生」「まさし」と呼び合う仲。
*萩原健一
*悲別ロマン座
*麓郷
*TBS「いのちの響
*富良野塾
*鈴木沙彩 - 鈴木沙彩は倉本の姪で女優である。東京都杉並区にある文化女子大学付属杉並中学校へと通っており、ダンス愛好会に所属している。

外部リンク

*倉本聰・富良野GROUP 公式ホームページ&富良野発演劇定期公演 公式ホームページ

脚注

Category:ニッポン放送
Category:日本の脚本家
Category:ピラニア軍団
Category:紫綬褒章受章者
Category:東京都出身の人物
Category:1935年生
Category:倉本聰

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