ドイツ連銀総裁:ECBによる銀行監督は期間限定が望ましい
10月8日(ブルームバーグ):ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁は、欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏の銀行監督は一時的なものにとどめるべきだとの認識を示した。
ECB政策委員会のメンバーでもあるバイトマン総裁は8日にベルリンで講演。講演原稿によると同総裁は「監督権限をECBから切り離し、それを別の独立した欧州機関に付与するのが長期的には望ましいだろう」と言明。「監督責任を持ちながら、その一方で金融政策の責務を負うという利益相反」にECBは直面する可能性があると指摘した。
ECBは2014年初めまでにユーロ圏の銀行資産査定を開始し、その後に域内銀行の監督を担う予定。銀行破綻処理のほか、国家と銀行間の金融危機連鎖を断ち切る最善の方法について当局者らは討議を続けている。
バイトマン総裁は「銀行破綻があっても金融システムの安定性を脅かさないようにしておく必要がある」とし、「従って、監督一元化のほかに、システム上重要な金融機関のための明確な破綻処理メカニズムを備えた銀行同盟が必要だ」と付け加えた。
原題:Weidmann Says ECB Should Be Banking Supervisor OnlyTemporarily(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Stefan Riecher sriecher@bloomberg.net;ベルリン Rainer Buergin rbuergin1@bloomberg.net
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更新日時: 2013/10/09 01:41 JSTニュース一覧
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