9月の豪企業信頼感は3年半ぶり高水準、景況感も改善=NAB
[シドニー 8日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) が8日発表した9月の企業信頼感指数はプラス12と、前月改定値のプラス4から大幅に改善し、2010年3月以来3年半ぶりの高水準となった。2カ月連続での大幅改善で、直近の最低水準である7月の指数からは17ポイント上昇している。9月の総選挙で保守連合が大勝したことや借り入れコストの低下、消費者心理の改善が好感された。
9月の企業景況感指数もマイナス4と、前月のマイナス7から改善したものの、改善幅は小幅だった。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「最近の企業信頼感の改善は、資産価値の上昇加速や消費者心理の改善、事業環境の緩やかな改善や先行指標の上昇など、さまざまな要因を反映したものだ」と分析。「ただ基本的には、政権交代への反応を映したものと考えられる」と述べた。
雇用指数は8月のマイナス9から改善し、マイナス6となった。オーストラリアの9月の雇用統計は10日に発表される予定で、アナリストらは失業率が4年ぶり高水準となった前月の5.8%から横ばいになるとみている。
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