９月の英住宅価格指標：2002年以来の高水準-不動産鑑定士協会

　　10月８日（ブルームバーグ）：英国の住宅価格指数 は９月に10年余りで最高の水準に上昇したことが市場調査結果で明らかとなった。住宅購入の後押しを狙った政府の取り組みが奏功し、販売見通しが上向いた。

英王立公認不動産鑑定士協会（ＲＩＣＳ）が８日に配布した資料によると、９月の価格指標 はプラス54と８月のプラス41（改定値）から上昇し、2002年６月以来の高水準となった。価格上昇期待を示す指数もプラス48と、02年５月以降で最高の水準。

ＲＩＣＳのグローバル・レジデンシャル・ディレクター、ピーター・ボルトン・キング氏は「全国的に住宅市場が改善しつつあるのは明るい材料だ」と指摘。その上で「供給が需要に追い付いていないことが大きな懸念だ。こうした不均衡が住宅価格のさらなる上昇圧力となる公算が大きい」と述べた。

ＲＩＣＳによれば、需要の指標となる購入希望者からの新規照会の動向を示す指数はプラス49と、８月のプラス65から低下。販売期待を示す指数はプラス56と８月のプラス41から上昇し、1998年の統計開始以降で最高の水準となった。

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