再送-UPDATE 1-経常黒字、8月は1615億円 所得収支が3年9カ月ぶり大幅減
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[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日に発表した国際収支状況速報によると、8月の経常収支は1615億円の黒字と、今年1月以来の低水準を記録した。貿易・サービス収支が8月として最大の赤字幅を記録する一方、経常黒字を支えてきた所得収支が前年同月比10.0%減と2009年11月以来の大幅な減少となった。
経常収支は前年比で63.7%減少。昨年9月以来の減少率を記録した。ロイターが事前に民間調査機関に行った聞き取り調査の予測中央値5490億円程度の黒字も大きく下回った。
先に発表された貿易統計と同様に、経常収支上の集計でも輸出入はともに前年比で2桁の増加。貿易収支は8859億円の赤字と、8月としては過去最大、歴代で第5位の赤字幅を記録した。サービス収支は1533億円と前年から赤字幅を縮小させたが、合算した貿易・サービス収支は1兆0392億円の赤字と過去6番目の赤字となった。
所得収支は1兆2530億円の黒字。直接投資収益の配当金・配分済支店収益が581億円と前年同月の1880億円から7割近く減ったことが大幅な減少につながった。財務省では「それぞれの企業などの事情なので詳細は不明」としているが、個別企業が比較的まとまった資金を移転させた特殊事情があったものとみられる。
季節調整済みでは経常収支が3518億円と前年比5.4%増加。所得収支は1兆1603億円だった。
*財務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。 here
(ロイターニュース 基太村真司:編集 佐々木美和)
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