韓国成人の数学力・IT活用力 OECD平均に届かず
【ソウル聯合ニュース】経済協力開発機構(OECD)は8日、23カ国の青年・成人の読解力、数学力、IT(情報技術)を活用した問題解決能力を比較した「国際成人力調査(PIAAC)」の結果を発表した。
韓国、米国、日本、ドイツなどの15万7000人(16〜65歳)を対象に2010年に予備調査を行い、2011年から昨年にかけて本調査を実施した。読解力は文章や図表を理解、評価、活用する能力、数学力は数学的な情報や考え方を検索し、これを活用、解釈して伝達する能力、ITを活用した問題解決能力はデジタル技術や通信手段、ネットワークを活用する能力を指す。
韓国の調査対象者の読解力は500点満点中273点で、OECD平均と同じ。カナダ、チェコ、英国と同水準だった。数学力は263点で平均(269点)を下回り、23カ国中16位につけた。
ITを活用した問題解決能力は上位レベルに属する人の比率が30%と、平均(34%)に届かなかった。パソコンを使った経験がなかったりパソコンによる試験を拒んだりした人が多かったため、平均点ではなく上位レベルの人の比率で比較している。
一方、韓国の青年層(16〜24歳)に限って見ると、読解力は293点、数学力は281点で、OECD平均を13点、10点それぞれ上回った。順位は読解力が4位、数学力が5位。また、ITを活用した問題解決能力で上位レベルに属する人の比率は63.5%で、調査対象国のうちで最も高かった。OECD平均は50.7%。
韓国は読解力、数学力、ITを活用した問題解決能力のいずれも年齢が低いほど高い傾向にあり、年齢間の能力差が大きい実態が浮き彫りになった。
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