アングル:日銀総裁発言が波紋、時間軸強化の思惑浮上
総裁の意図が時間軸強化による長期金利の低位安定にあるとしても、毎年70兆円のバランシートの拡大継続によって「長期金利がいずれ上昇に転じるのは不可避」(菅野氏)との声も少なくない。
2年を超えた異次元緩和の継続について、井上氏は「国債購入の量をこれ以上拡大することには、疑問を感じる」と違和感を示している。
時間軸の長期化は、将来の長期金利上昇というリスクを高める副作用も持ち合わせている。
日銀の次の一手が、様々な方面に大きな影響を与えるのは間違いないようだ。
(ロイターニュース 中川 泉 編集;田巻 一彦)
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日銀総裁発言、波紋広げる
日銀総裁が「異次元緩和」の時間軸強化に向け、事前準備を始めたのではないかとの思惑が市場関係者らの一部で浮上。
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