東京都三鷹市の住宅街にある自宅近くで8日、刺されて死亡した私立高3年の鈴木沙彩(さあや)さん(18)は、女優を目指して演技のレッスンを受けていた。殺人未遂容疑で逮捕されたのは、知人の池永チャールストーマス容疑者(21)。鈴木さんは「つきまといの被害に遭っている」と警視庁に訴えていた。
現場の隣に住む女性は午後5時前ごろ、「きゃー、きゃー」という甲高い声を聞いた。道路に出ると、女性が倒れていて、女性の親族がタオルで首元を押さえていた。辺りは、血の海のようになっていた。
現場には男の姿があった。紫のターバンのようなものを頭に巻き、荷物を布のようなもので束ねて、肩に背負うようにしていた。やせ形ですらりとして、黒っぽい横しまのTシャツにだぶだぶのズボンをはいていた。慌てる様子はなく、走り去ったという。
現場近くの男性(75)は、女性が倒れているのを見た。取り囲んだ人が「どうした、どうした」と言って手当てをしていた。シャツののどのあたりに血がついていた。女性は救急隊によって担架に乗せられたが、言葉を発していなかったという。