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政治
社民党、党首選のノウハウなく広がる困惑 段ボール製投票箱使用も
2013.10.8 22:59
[社民党]
平成8年の党名変更以来初めて複数候補で争われている社民党党首選。選挙戦は旧社会党時代から数えて17年ぶりとあって、ノウハウの蓄積や備品はほとんどなく、段ボール製の投票箱を使う予定の地方組織まで出る始末だ。党本部と都道府県連には混乱と困惑が広がっている。
「投票箱がない」「離島で夜まで投票して翌朝に県連本部まで届けるのは物理的にムリ」…。
党本部にはほぼ連日、さまざまな問い合わせが寄せられている。
党首選は12、13両日に都道府県連の投票所で投票が行われ、14日午前から都道府県連で開票作業開始。午後に党本部で開票結果を集約し、新党首が決まる。有権者は国会議員5人を含む党員・協力党員1万7410人だ。
投開票の現場は混乱しているが、ノウハウを持ち合わせていない党本部は「そちらで考えてほしい」と対応を丸投げするほかなく、北海道では、段ボールに紙を貼った即席の投票箱を設置する投票所もあるという。また、沖縄では離島の有権者は郵送で受け付けることとなった。
準備不足は明らかで、候補者陣営向けの事前説明会も見送られた。立候補している東京都豊島区議の石川大我(たいが)氏(39)と、吉田忠智政審会長(57)の街頭演説会も行ってはいるものの、開催を周知徹底できていないようだ。事実、5日に渋谷駅前で行った両候補による街頭演説会には、わずか50人程度の聴衆しか集まらなかった。
党幹部は「活気づいている印象はある」と語るが、現実はその逆。低調な党首選は、長期低落傾向にある党の姿をそのまま反映しており、党関係者からはこんな嘆きが漏れる。
「今回の党首選でノウハウを蓄積しても、次回があるかどうか…」(沢田大典)
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