みどり市の葬儀場問題:市見解「市は葬儀中止できない」 /群馬
毎日新聞 2013年10月07日 地方版
みどり市の行政区「大間々町第9区」(鈴木義雄区長)が、同市の葬儀社「メモリアル」の運営する「グランドメモリアル」での葬儀中止などを求めている問題で、みどり市による説明会が6日、開かれ、住民約70人が参加。市側は石原条市長らが出席し、「市には葬儀を中止させることはできない」との見解を示した。
同社は、建設の際に市と、開発目的を「宴会場建設」とする協定書を締結、記載事項に変更がある場合は変更協議を行うように明記。住民側は市が協定書に従って変更協議を行えば、訴訟を起こさずに済んだなどとして、市に経緯の説明を求めていた。
説明会で市側は、「現在の建物で葬儀を行っても計画変更にあたらない」と回答。建築物の増改築もなく、建築基準法による用途区分が変更されたものではないとして「変更協議は要さない」としている。
この問題を巡り、住民側は葬儀の中止などを求め同社を提訴。1審・前橋地裁桐生支部は施設での葬儀などを禁止する判決を言い渡したが、同社が控訴している。【角田直哉】