アジア・太平洋株式サマリー:ハンセン指数下落、印株は小高い
10月4日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。
【香港株式市況】
香港株式市場では、ハンセン指数が下落。週間ベースでも2週連続で下げた。米議会での与野党対立で債務上限の引き上げが妨げられるとの懸念が広がった。マカオのカジノ収入増加を受けて前日に買われていたカジノ株は反落した。
売り上げの半分を米国で稼ぐソファメーカーの敏華 (1999 HK)は2.7%安。カジノ経営のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(銀河娯楽集団 、27 HK)は3.1%安。スウォッチグループと販売提携しているヘンダリー・ホールディングス(亨得利、3389 HK)は1%安。8月の香港小売売上高の伸びが市場予想を下回ったことが響いた。
ハンセン指数 の終値は前日比75.86ポイント(0.3%)安の23138.54。前週末比でも0.3%安。ハンセン中国企業株(H株 )指数は前日比ほぼ変わらずの10517.28。国慶節(建国記念日)の連休で休場となっている中国本土市場での取引は8日に再開される。
RBCインベストメント(アジア)のファンドマネジャー、テレサ・チョウ氏は「最大の重しは米債務上限問題だ」と指摘。「早期に解決されれば株価は上がるだろうが、長期化すれば非常に不安定となろう。当地関連の材料は多くはなく、中国のマクロ経済統計も現在のところ回復してきている」と述べた。
【中国株式市況】
中国株式市場は国慶節(建国記念日)の連休に伴い7日まで休場となる。取引は8日に再開される。
【インド株式市況】
インド株式 相場は小高い。自動車株と消費関連銘柄の上げが目立った。これら業界向け融資を国有銀行が拡大する方針を政府が打ち出したためで、指標のS&Pセンセックス指数は週間ベースでプラスとなった。
二輪車メーカーのTVSモーター は8.5%上昇。国内最大の自動車メーカー、タタ・モーターズ は1.2%上げ、上場来高値を記録。同銘柄の投資判断をドイツ銀行が引き上げたことが買い材料となった。空調機器や冷水器を手掛けるブルー・スターは1.5%高。一方、医薬品メーカーのドクター・レディース・ラボラトリーズ は2.4%下落し、指数構成銘柄の中で最もきつい下げとなった。
ムンバイ市場でのセンセックス指数 は前日比13.88ポイント(0.1%)高の19915.95で終了。前週末比では1%高となった。この日は方向感のない取引に終始した。
インド政府は3日の取引終了後に発表した声明で、自動車および耐久消費財業界への融資増が需要喚起につながると説明した。
【オーストラリア株式市況】
S&P/ASX200指数は前日比26.87ポイント(0.5%)安の5208.02。
【韓国株式市況】
韓国総合株価指数は前日比2.49ポイント(0.1%)安の1996.98。
【台湾株式市況】
加権指数は前日比5.53ポイント(0.1%)高の8364.55。
更新日時: 2013/10/04 20:38 JST