米大手調査会社ニールセンは7日、テレビの視聴率を補完するデータとして米ツイッターの「つぶやき」を反映した新たな視聴率指標の提供を始めたと発表した。投稿件数や閲覧件数をもとに独自の順位表を作成する。同社は広告効果を測定する新たな方法を提供できるとみている。
テレビ番組に関するツイッターでの反応の週間トップ10、最も注目を集めたエピソードなどがニールセンのサイトで確認できるようになった。
広告主は広告の効果を測定するため、ツイッターの反応を解析する取り組みを進めている。両社はこれをさらに一歩進め、集積したつぶやきをより見やすい標準的な指標に加工し、広告費を左右するような影響力のある仕組みに育てる。
ツイッターは番組の感想を短文ですぐに投稿できる。情報を公開・共有しやすいという特性があり、同時に大人数に画像を送信するテレビ広告と親和性が高いといわれている。月間利用者は4~6月期に世界で約2.2億人とフェイスブックに比べ5分の1だが、ニールセンによれば投稿者の50倍の閲覧者がいる。
米フェイスブックも同様に英仏独などのテレビ番組について、反応の一部データを主要放送局に提供するサービスを始めている。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)企業と組むことでテレビ局は、視聴者のより具体的な反応を手に入れられるというメリットがある。個人の趣味や趣向などを解析した情報と掛け合わせればより精緻なマーケティングが可能になる。ネット企業に流れた広告の一部を取り戻せるとの期待も膨らんでいる。
(シリコンバレー=兼松雄一郎)
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