韓国第4の都市、大邱市に最近、あの大手回転ずしチェーン「無添(むてん)くら寿司」と似ているような似ていないようなビミョーな店が出現した。
大邱市中区の地下鉄半月堂駅近くにある問題の店舗は、本家とはつづりが微妙に異なる「くらすし」。わざわざ平仮名の看板を掲げるあたりは、本家にあやかったことが容易に想像できる。業態は回転ずしかと思いきや、店内はテーブル席。メニューによれば、握りずし10貫とミニうどんのセット(約680円から)が売りだとか。ネタの方はエビ、ヒラメ、サーモン、牛ステーキ程度と貧弱。当然くら寿司名物の「びっくらポン」もなければ、マスコット「回転むてん丸」の姿も見えない。取材してみると、本家がまともに取り合うような店ではなかったが、近々2号店の出店計画もあるそうだ。
韓国には日本の回転ずしチェーンのスシロー、がってん寿司、かっぱ寿司が既に進出し、放射能汚染懸念による日本産水産物の禁輸措置という逆風を受けながらも、本物の回転ずしを広めようと奮戦中だ。未進出のくら寿司の模倣店はとんだ食わせ物だったが、韓国でのパクリ飲食店騒動は、過去にも居酒屋「WARAWARA」、みそかつの「矢場とん」などが訴訟沙汰にまで発展しただけに警戒を怠ることはできない。
くら寿司を展開するくらコーポレーション(大阪府堺市)は「韓国の模倣店については聞いていない。海外店舗は米国だけだ」と話している。(編集担当:宮城英二、取材協力・写真:小林毅樹)
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