演劇界けん引 劇作家の小寺隆韶さん死去(2013/10/01 09:02)
デーリー東北新聞社が主催する新春短編小説の選考委員として活躍していた当時の小寺隆韶さん=2002年11月
 八戸市の劇作家で青森県立八戸北高演劇部を3度の日本一に導いた小寺隆韶(こでら・りゅうしょう)氏が30日午前7時12分、腎不全のため八戸市内の病院で死去した。82歳。青森市出身。自宅は八戸市是川1の13の1。葬儀は6日午後1時から八戸市柏崎6の24の10、報恩会館柏崎で。喪主は長男隆之(たかし)氏。
 青森高、弘前大教育学部卒。八戸商業高、八戸北高に勤務。同高教諭時代の1972年、演劇部顧問として自作の「かげの砦(とりで)」で全国大会最優秀賞を受賞した。特別支援学級を舞台に、苦悩する教師と生徒たちの友情と連帯を描いた同作品は、高校演劇不朽の名作と言われた。74年、90年にも全国の頂点に立ち、同高演劇部の名声を広めた。
 南部弁のせりふや郷土に素材を求めた脚本の執筆、演出に定評があった。地元劇団の作家としても活躍するなど高校演劇だけではなく、八戸演劇界全体をけん引し続けた。
 68年に八戸市文化奨励賞、73年にデーリー東北賞、青森県芸術文化奨励賞、2000年に県文化賞を受賞。
 八戸短期大(現八戸学院短期大)助教授、教授も務めた。
 代表作の戯曲集に「かげの砦」「石の海」などがある。(千葉亨)
【写真説明】
デーリー東北新聞社が主催する新春短編小説の選考委員として活躍していた当時の小寺隆韶さん=2002年11月

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