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【あの人は今こうしている】

モノマネ芸人のコージー冨田さん

【芸能】

楽天SocialNewsに投稿!
2013年5月31日 掲載

「オレのは“性格模写”。掘り下げていくうちに性格までその人になり切っちゃうんだ」


 モノマネ芸人の中でも、タモリのモノマネをやったら、この人の右に出る人はいない。コージー冨田さんだ。サングラスにカツラ姿。風貌そのものがそっくりなのに、また、その口ぶりが絶妙に似ていて茶の間の爆笑を誘った。しかし、最近はあのコージーさん演じるタモリを見る機会がなくなった。今どうしているのか。

「大げさに聞こえるかもしれないけど、オレって、人生すべてがモノマネなんだ。モノマネしか興味がないし、それ以外のことは楽しくないんだなあ。ホント、テレビ見ながら、メシ食いながら、モノマネのことだけ考えてる。例えば、“い~”って出した声、これが(桂)歌丸師匠に似てるって気づいたら、“い~”とか“いぃい~”とかいろんな声を練習してるうちに一日が経ってる感じだね」

 地下鉄赤坂駅から10分ほどの所属事務所で会ったコージーさん、まずはこう言った。
「高校卒業して、地元の愛知県豊田市でトヨタの下請け工場に就職して、サラリーマン5年やってたの。資材の運搬を担当してたんだけど、モノマネしか楽しくない人間がクルマに興味あるはずもなく、クルマの中でモノマネの練習して一日をやり過ごしてた。っていうより、それが唯一の現実逃避だったのかな、ハハハ。いつかコロッケさんみたいに、宣伝ポスターに自分の顔が出るのを夢見てた」

 そんなコージーさん、22歳のとき、素人参加型モノマネ番組に本名の冨田弘司で出演。それを機に素人ながら、「笑っていいとも!」でタモリと共演。本人を前にモノマネを披露した。そして、「発表!日本ものまね大賞」でグランプリを獲得。89年12月に上京し、コージー冨田になった。

「ウケたのがほとんど力を入れてなかったタモリさんのネタだったのには、東京で通用したってこと以上に驚いた。それからは必死で研究しましたっけ。今も『いいとも』は毎日録画して、タモリさんだけで10通りはモノマネのレパートリーがあるね。オレのモノマネは“性格模写”。深く掘り下げていくうちに対象の人間性までだんだん見えてきて、性格までその人になり切っちゃうんだ」

 ちなみに、コージー冨田になってからは、ホンモノと会ったことは一度もないとか。頭はつるつるのスキンヘッド。カツラをかぶり、自分でも把握できないほどの数のモノマネをこなす。

「髪形は30歳からずっとコレ。カツラがかぶりやすいってのが理由だったのに、今はもう髪の毛そのものが生えてこなくなって、地のままでやることになった。床屋代が浮く? とんでもない。カツラは1個10万円以上して、メンテナンス料も入れたら、女性の年間の美容室代くらいはかかってるね」

 3カ月ごとにライブ「コージー冨田のしゃべりたかったコト」を開催している。次回は7月18日、新宿ネイキッドロフトだ。

「モノマネしか楽しくないんだから、他にやるつもりはない。一度だけ俳優に挑戦したの。ところが、津川雅彦さんのモノマネになっちゃって、監督に注意された。基本的に向いてないみたい」

 毎週木曜日深夜1時から放送の「コージー冨田のものパチJPN!!」(テレビ神奈川)にレギュラー出演中だ。

「モノマネ以外にやるつもりはないって言っておきながらね、ハハハ」
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