【楽天】マー、無敗締め誓った！偉業達成でＰＳに弾み

　楽天・田中将大投手（２４）が７日、伝説の「１０・８」に、シーズン無敗の偉業を締めくくることを誓った。ここまで２３勝０敗。８日のオリックス戦（Ｋスタ）でレギュラーシーズン最終登板に臨む右腕は「もちろん（無敗で終えたい）気持ちは変わらない」。シーズン２０勝以上と最多勝としてはともに史上初の勝率１０割投手となり、ポストシーズンに弾みをつける。

　「１０・８」といえば、巨人と中日の勝った方が優勝という９４年の伝説の一戦が有名だ。田中が小さな頃に憧れたエースが、この試合でリレーした巨人の３本柱だった。「エースと言えば桑田さん、槙原さん、斎藤さん。投げれば勝つというイメージ」。状況は違えど、田中にとっても記録がかかった大一番。この日は本拠地で最終調整し「６日のブルペンでの感じはなかなか良かった。それを試合で出せるか。一つ一つアウトを積み重ねていくだけ」と調整は万全だ。

　偉業を前に吉報も舞い込んだ。プロ野球新記録のシーズン２３連勝、自身２７連勝は継続中ながら、故郷・兵庫県から「スポーツ優秀選手特別賞」が贈呈されることが決定した。１９８８年の創設以来、イチロー（９４年＝オリックス）、金本知憲（０６、０８年＝阪神）ら８人、２団体しか受賞していない賞だ。すでに宮城県が「県民栄誉賞」の授与を検討しており、歴史的活躍にまた一つハクがついた。

　星野監督は「中８日空けて、しっかり（ＣＳの）アタマに投げてもらう」と１７日のＣＳ最終Ｓ初戦（Ｋスタ）は田中が“開幕投手”と初めて明言。８日に勝ってポストシーズンも無敗を続ければ、日本一は現実味を帯びていく。