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【芸能・社会】

アンナ側に「ボイコットの説明を」 舞台中止の損害賠償訴訟で裁判長

2013年10月8日 紙面から

閉廷後、東京地裁前で会見した伊藤芳朗弁護士(左)と甲斐智陽さん(高橋謙太撮影)

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 タレント土屋アンナ(29)の主演舞台「誓い〜奇跡のシンガー」が公演中止になった問題で、製作のタクト社の甲斐智陽(本名・高橋茂)さん(62)が土屋と所属事務所を相手取り、3026万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7日、東京地裁であった。甲斐さん側は、甲斐さんと代理人の伊藤芳朗弁護士(53)らが、土屋サイドは代理人の弁護士4人が出席した。

 舞台は、車いすの歌手濱田朝美さん(32)の自叙伝「日本一ヘタな歌手」(光文社)が原案。「土屋が稽古をボイコットしたため舞台が中止になった」と主張し、賠償を求める甲斐さんに、土屋側は「原案著者が舞台化を許諾していないため、稽古に出なかった」と主張している。

 この日は書面のやりとりなどが行われ、約30分で閉廷したが、小林久起裁判長は土屋側に「契約書を見ると稽古に出ることが約束されている。どういう理由で稽古に出なくてもいいのかをもう少し説明してほしい」と、稽古ボイコットの法的根拠を明らかにするよう求めた。次回弁論は12月11日。

 閉廷後、同地裁前で甲斐さんと伊藤弁護士が会見。甲斐さんは出廷しなかった土屋に、「ファンのためにとか言ってる割にはいいかげん。言いたいことがあるなら来ればいい」とバッサリ。「今度この原案で映画やります。濱田さんも(映画を)見れば喜んでくれると思う。今度は『(許諾は)関係ない』と(濱田さんに)一筆書いてもらいます」と苦笑した。

 伊藤弁護士は「(甲斐さんから)相談を受けた時から『原案者の承諾がないから稽古に出なくていいという法はないだろう』と思い、裁判長も第1回から見抜いていた。今日は十分手応えがあった」と今後の法廷闘争に自信をうかがわせた。

 また「濱田さんは舞台化を楽しみにしていたのに、土屋さんが稽古に出なくて舞台がなくなり、土屋さんに利用されている。本件では濱田さんが一番の犠牲者だと思う」と訴えた。

 土屋の事務所は4日、「真の被害者が当社側であることは明らかな事実。責任転嫁も甚だしい濫訴のそしりを免れない」とマスコミ各社にファクスを流している。

 

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