横綱白鵬(28)=宮城野=が7日、独自スタイルでの土俵入りにこだわりを見せた。審判部から土俵入りでの所作を注意されている白鵬は、午前中の明治神宮奉納土俵入り、両国国技館に戻ってからの土俵入りで、いずれも、せり上がり後に踏む四股で右手を上げない独自のスタイルを貫いた。
白鵬が昇進したとき土俵入りを指導した伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「あまり好ましくない感じがする。ずっと文化を受け継いできている。それが相撲」と語ったが、白鵬の言い分は違う。
「体に負担がかからないように。エネルギーを使わないように」と“省エネ”を強調。「大鵬さんに、横綱土俵入りは相撲を2番取るのと同じ厳しいものと言われた」といい、「どうやって結びにもっていくか工夫している。1、2秒遅かっただけで足がしびれたりする。変えてもいいものなら四股は1回で終わらせたい。白鵬流でいいじゃない」と話した。
また、明治神宮の土俵入りでは日馬富士の露払いを務めた時天空が、そんきょする位置を左右で間違える珍しいハプニング。国技館での全日本力士選士権は日馬富士が史上最多となる5回目の優勝を飾った。 (岸本隆)
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