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【大リーグ】

パイレーツ、LCS進出に王手 アルバレスが決勝タイムリー

2013年10月8日 紙面から

◇NLDS第3戦 パイレーツ5−3カージナルス

 やはり、アジトに戻ってきた“海賊”は強かった。3−3と同点に追い付かれた直後の8回1死一、二塁。左投手に今季打率1割8分のペドロ・アルバレス三塁手(26)に対し、カージナルスは“左打者キラー”の左腕シーグリストをマウンドに送った。カウント1−1から外角95マイル(約153キロ)直球を捉えた打球はしかし、一、二塁間を割る決勝の右前打。立ち見であふれ返るなど史上最多の4万489人が詰め掛けたPNCパークが歓喜の絶叫に包まれる。スタンドでは海賊旗が振られ、チームカラーの黒いタオルが満場で揺れる様は、クロアゲハチョウの巨大な群れが乱舞するかのようだった。

 「タフな対決になるのは分かっていた。すごい球を投げるし、以前に何度もやられているからね。幸いにも甘いところに直球が来た」。米複数メディアによれば、過去の対戦で6タコ、2三振だったシーグリストを攻略したアルバレスは胸を張った。第1、2戦はともに本塁打。今季36本塁打で初タイトルを獲得した大砲について、ハードル監督は「(決勝打は)本当に印象深い打撃だった。結果が悪い打席を次に持ち越さず、常に修正していく」と頼もしそうに語った。

 もう一人の打のヒーローは、マーロン・バード外野手(36)だった。1回に先制の2点左前打を放ち、これで今PSはアルバレスと並ぶ5打点。「PSデビューから4試合で5打点」は、パ軍では他に1971年のボブ・ロバートソンしかいない快挙だった。7球団を渡り歩き、メジャー12年目で初のPSのバードは「とにかく最高に満喫しているよ」と笑った。

 これで1992年以来21年ぶりのLCSにリーチをかけ、7日の第4戦も本拠地で戦う。「ポストシーズン(PS)は一度やったらやめられないと聞いていたが、本当だった。すごい歓声だ。でも、第4戦はもっとすごいよ」と主将格のマカチェン。“下克上”の地区シリーズ勝ち抜けは、自分たちの海域で完結させる。

 

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