中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

マー、きょう最終登板 無敗で最多勝だ

2013年10月8日 紙面から

 開幕23連勝を挙げて無敗神話を続ける楽天の田中将大投手(24)が7日、今季レギュラーシーズンの最終登板となる8日のオリックス戦に向けてKスタ宮城で調整した。「無敗で最多勝」は史上初の偉業となる。本人も「もちろん、気持ちは変わりません」と力を込めた。

 何も変わらない。何も変えない。連勝記録を次々と塗り替えてきた絶対エースの田中は、無敗フィニッシュに王手をかけても泰然自若だ。

 「いつも通り、一つ一つのアウトを積み重ねていくだけ」と風格を漂わせた。優勝決定後の本拠地登板は初めて。そして、レギュラーシーズンでは最後のマウンド。そんな舞台設定も本人には関係ない。「特別なものは何もない」。これまでと同じように、チームの勝利に貢献する投球だけを考えている。

 規定投球回に到達してシーズン無敗の投手は、過去に3人しかいない。2シーズン制だった1936年秋の景浦将(大阪タイガース、6勝)、37年秋の御園生崇男(同、11勝)と、81年の間柴茂有(日本ハム、15勝)だ。しかし、20勝以上を挙げ、しかも最多勝を獲得となると、球界に前例はない。

 7年間で積み上げた白星は98勝。8日に1勝を加え、大台の100勝到達をかけて中4日で13日のオリックスとの今季最終戦に臨むことも不可能ではない。ただ、星野監督は「そんなのあるわけないやろ」とピシャリ。「中8日でしっかりと頭に投げてもらう」とし、17日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ開幕戦に起用することを明言した。

 無敗で走り抜け、その勢いでポストシーズンに突入する。田中は「負けないためにどうするか、なんてマイナスのことは考えない。勝つためにどうするか、しか考えていません」と力を込めた。前人未到の世界を完結させ、日本一へのステップにする。(井上学)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ