蹴球探訪
5・15 J誕生20年 ラモス氏に聞く 満員の国立「幸せ感じた」(6月3日)
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【コラム 撃戦記】もてなす覚悟2013年10月8日 2度目の東京五輪開催が決まり、日本の“おもてなし”文化が注目されている。IOC総会の誘致合戦で、タレントでフリーアナウンサーの滝川クリステルがスピーチでこの言葉を使い、今年の流行語大賞候補になっているそうだ。 シンガポールで起業した後輩が今月来日し、昼食時に五輪で異文化と向き合う“おもてなし”が話題になった。彼は日本でニュージーランド先住民族マオリの女性が、顔に入れたタトゥー(刺青)が理由で温泉入浴を拒否されたことを知っていた。マオリ人のように民族の伝統や宗教的理由を含め、タトゥーを入れているアスリートは世界で6割もいるという。私は外国の異文化を認めてはいるが、日本国内での刺青には批判派だ。“もてなし”を理由にしての安易な規制緩和には反対している。 広辞苑で“もてなす”を引くと「面倒を見る」「世話をする」などの言葉が並ぶ。その原点は茶道にあるのだと、後輩はいう。茶道はもともと、殺されるかもしれない敵を客にして、命懸けでもてなす作法で、常に真剣勝負で向き合う武士道に通じるという。一挙手一投足にスキがあってはならないそうだ。 世界から多くの人たちが訪れる五輪。うわついたもてなしは、世界から失笑を買う。もてなすにはそれなりの覚悟が必要のようだ。 (格闘技評論家) PR情報
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