慰安婦をめぐる昨年の日韓協議で、官邸で中心的な役割を果たした斎藤勁・前官房副長官との一問一答は次の通り。
慰安婦問題、幻の政治決着◇
――一昨年の京都での首脳会談後、官邸ではどんな話し合いがありましたか。
「東日本大震災関連や尖閣諸島をめぐる対応など多くの重要案件が山積していたが、野田首相や外務省幹部と協議を重ねた。元慰安婦の被害者のみなさんが高齢化しているなか、何とか合意に達したいと考えた。もっとも大切なのは日本として、どうやって被害者に気持ちを伝えるかということだった」
「そこでまず(昨年の)3月に当時の佐々江賢一郎・外務次官が訪韓し、外交通商省(現・外交省)の次官と、李明博(イミョンバク)大統領の実兄で日本通で知られた李相得(イサンドゥク)さんらに日本政府としての基本的な考え方を伝えた」
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朝日新聞国際報道部