大河内さんにキャラ負け
編集サワディです。サワディというのは無論本名ではなく、以前担当していた漫画家の先生に命名してもらったあだ名で、（漫画に登場するときは頭の上にトイレの芳香剤が載っています）いわゆるあだ名というと生涯これひとつくらいしかないので、そう名乗ります。
名前といえば、
11月号で最終回を迎えた「トランスルーセント〜彼女は半透明〜」の最終5巻が22日（水）に発売になります。岡本一広先生は、しずかとマモルの恋とか、透明病の今後とかを、とてもうまくまとめてキレイに完結させてくれたんですが、ひとつやり残したことがあるんですよ。それは、大河内さんの下の名前を決めてないってことです。
あんなに、主役を食うほどの活躍をしていたキャラクターなのに。まちがいなく一番人気キャラなのに。ファーストネームがない。それはいかにもぞんざいでは？
いや、これには事情があって、岡本先生との打ち合わせのとき（第7話くらいでしょうか？）、「そろそろ大河内さんの下の名前を出しましょうか？」、「なにか、いいのないですかね？」との会話のあと、ふたり絶句してしまったんです。そのときわかったのは、すでに動いているキャラにあらためて名前をつけるのはとても難しい＆恥ずかしいという事実です。どんな名前も全然似合わないんですよ。名前負けならぬキャラ負けしてしまうんです。「あたしの名前はそんなやぼったいのじゃないわよ！！」みたいな。
帰ってきたウルトラマンを、突然「ジャック」と呼ぶことにされても、しっくりこないわけですよ！
……なので、キャラのフルネームは、キャラが生まれたときに決めておいたほうがよさそう。ところで、岡本先生のお子様（男の子ふたり）の名前は、「いちご」君と「けいき」君です。めちゃめちゃかわいい名前だなー。