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スペイン東部で異例の地震 海底ガス貯蔵が原因か
10月4日 7時21分

ふだんほとんど地震のない地域とされるスペイン東部で地震が続いていて、スペイン政府は、地中海の沖合の海底にガスを貯蔵するプロジェクトが原因である可能性があるとして調査に乗り出しました。

スペインのバレンシア州は、通常はほとんど地震のない地域とされていますが、地元メディアなどによりますと、先月中旬以降、体に感じない揺れも含めておよそ300回の地震が観測され、今月に入ってからもマグニチュード4程度の地震が相次いでいます。
これについて、スペインのソリア産業相は3日、地元ラジオ局とのインタビューで「沖合の海底にガスを貯蔵していることと群発地震の間に、直接的な関連がある可能性がある」という見方を示しました。
バレンシア州沖の地中海では、かつて海底油田があった空間をガスの貯蔵場所として利用しようと、EU=ヨーロッパ連合からの融資などを活用する日本円でおよそ1600億円のプロジェクトが進められています。
沿岸からおよそ20キロ離れた海上にプラントを建設したうえで、海底までパイプラインをつなげてことし6月から試験的にガスの注入が始まっていました。
先月中旬から地震が観測され始めたことを受けて、スペイン政府は、ガスの注入をやめるよう命じる一方で、ガスの貯蔵と地震との因果関係について調査に乗り出しています。
スペインの地質の専門家は、地元メディアに対して「注入されたガスの圧力によって岩盤が崩れ地震活動を誘発させた可能性がある」と述べています。

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