米政府機関閉鎖と債務上限問題、今週が正念場に
中国は7月時点で1兆2770億ドル相当の米財務省証券を保有している。
ドイツ銀行のアナリストらは、米国のデフォルトの可能性について最も懸念すべきなのは誰かということに関し、「上位の米国債保有者を見ると、米社会保障制度の被保険者が最も懸念すべきで、それに次ぐのが米連邦準備理事会(FRB)と中国だ」と説明。
「理論的には、社会保障受益者は議会に圧力をかけ、米国債での損失を穴埋めする他の資金を引き出すことが可能だ。FRBは損失を埋めるために紙幣の増発ができる。つまり、中国が窮地に追い込まれるということだ」と指摘した。
民主党のシューマー上院議員(ニューヨーク州)はCNNの「ニュー・デイ」に対し、連邦債務上限の引き上げ期限が近づくにつれベイナー下院議長は動かざるを得なくなると指摘。
米国がデフォルトを起こせば「景気後退、もしくは恐慌、さらにそれより悪い状況」に陥る恐れがある」とし、上限を引き上げないことは「あまりにも危険過ぎる」と警告した。
下院では当初、予算と債務上限とを別問題として扱っていたが、次第に統合されるようになった。下院の保守系共和党議員は、予算案可決の条件として、医療保険改革法(オバマケア)の修正を要求。保守系議員の多くは、債務上限引き上げにも同様の条件をつけようとしている。
しかし共和党のベイナー下院議長が6日のテレビ出演で、債務上限引き上げに向けた要求を列挙した際、オバマケアへの言及はなかった。
民主党のリード上院院内総務は、債務上限引き上げに向けて、付帯条件のつかない「クリーンな」法案の正式な審議開始を目指すかどうか、近く決定を下す見通し。手続き上のハードルを克服するためには、46人の共和党議員のうちの少なくとも6人が賛成に回る必要がある。 続く...