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ボーイング偏重に転機 日航動かした「稲盛イズム」
エアバス大型機31機購入

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2013/10/7 23:31
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 日本航空は7日、欧州航空機大手エアバスの大型旅客機「A350」31機の購入を決めたと発表した。米ボーイングの「777型機」の後継機として2019年以降に導入する。これまでは米国への政治的な配慮もあり、小型機を除きボーイングの機材を利用していたが、方針を転換する。大型機はすべてエアバス機となる可能性もある。日航は経営破綻を経て、経済合理性を徹底する決断を下した。

エアバス機の購入を発表し、契約書を手にする日本航空の植木社長(右)とエアバスのファブリス・ブレジエCEO(7日、東京都港区)
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エアバス機の購入を発表し、契約書を手にする日本航空の植木社長(右)とエアバスのファブリス・ブレジエCEO(7日、東京都港区)

 エアバスが公表している参考価格で計算すると総額は9500億円。「日航はボーイングと競わせてかなりの値引きを受けた」(関係者)とされるが、仮に半額でも5000億円規模の商談となる。これ以外にキャンセル自由のオプション契約で25機を購入できる。

 日航の6月末時点での保有機数は214機で、46機を占める777が置き換われば、ボーイングの大型機がなくなる可能性もある。

 「メーカーからの支援を含めた経済性の高さ」。日航の植木義晴社長は選択理由について、こう強調した。

 日本の航空業界とボーイングの関係は深い。今でこそ「民と民の取引」(ボーイング)だが、以前は国の関与が大きかった。1機100億円超の航空機は貿易不均衡を是正する絶好の商品で、米国最大の輸出産業でもあった。1980年代以降、日米間の貿易摩擦が激化した時代背景が日本勢にボーイングの購入を促していた面がある。

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ボーイング、日本航空、エアバス、植木義晴、稲盛和夫


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