官房長官:副文科相発言を注意 「放射能汚染灰は福島に」
毎日新聞 2013年10月07日 22時10分
菅義偉官房長官は7日、桜田義孝副文部科学相が東京電力福島第1原発事故に伴い放射能に汚染されたごみを焼いて出た焼却灰を、福島に置くべきだとの趣旨の発言をしたとして、桜田氏を口頭で注意した。菅氏は記者会見で「(汚染灰の処理は)保管している都道府県が行う。誤解を与える発言は慎むべきだ」と指摘した。
桜田氏は5日、千葉県野田市内で開かれた「東葛地区行政懇談会」で発言した。会合には地元市長や議長、県選出国会議員らが出席。汚染灰の処理に悩む自治体から、東電敷地内での管理の可能性を問う意見などが出されたという。桜田氏の事務所は「やりとりをする中でボタンの掛け違いが生じ、福島での(汚染灰)管理を肯定したかのように誤解された。福島の方をおとしめるつもりはなく、残念だ」と説明している。【鈴木美穂】