坂東三津五郎さん 療養に専念

10月2日 21時22分

すい臓の腫瘍の治療のため舞台を降板し休んでいた人気歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんが２日退院して、東京都内で記者会見を開き、治療が順調に進んでいることと、年内は療養に専念することを明らかにしました。

坂東三津五郎さんは５７歳。
ことしの７月に受けた健康診断で、すい臓に腫瘍が見つかり、先月予定されていた新橋演舞場と歌舞伎座での舞台をすべて降板し、病院に入院して治療を受けていました。２日朝、退院したという三津五郎さんは、東京都内のホテルで記者会見を開き、腫瘍が悪性だったことを明らかにしたうえで、先月３日に腫瘍を切除する手術を受け、術後の経過が順調だと説明しました。
しかし、引き続き通院しながら治療を続けるということで、体力の回復のため、来月の全国公演と、１２月の歌舞伎座での公演を休むことを明らかにしました。
会見の中で、三津五郎さんは「５０年間休まず舞台を務めてきましたので、しばらく休めという天の啓示があったものと思い、しばらくの間は何も考えず療養します。そして必ず勇気をふるって病に打ち勝って、皆様に元気な舞台姿をお見せできるよう、努力します」と語っていました。