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政治
【新帝国時代 第6部(2)1】韓国系動き慰安婦の“聖地”になった米グレンデール市
しかし、市議会のメンバー5人の中から1年交代で選ばれる市長に強い権限は与えられていない。慰安婦像設置はウィーバー以外の4人が賛成し、7月9日に正式に承認。3週間後に建立の式典が行われた。
慰安婦像が設置された背景として、「姉妹都市」「友好都市」の枠組みがある。同市は2009年に韓国慶尚南道の固城郡、10年にはソウル近郊の金浦市と姉妹都市関係を結んだ。08年から市計画委員になった韓国系のチャン・リーが旗振り役となった。グレンデールの人口約19万人のうち韓国系は5・4%だが、リーはその後も姉妹都市を増やそうとした。韓国だけが突出することに市側が難色を示したため、リーは非公式な枠組みである「友好都市」を活用した。
「友好都市はほぼ私の推薦で決まった。2年間で5都市を加えた」
リーはこう胸を張る。そのリーも慰安婦問題に最初から熱心だったわけではない。07年の米下院での慰安婦決議に取り組んだ同じ韓国系の友人からの働きかけがきっかけだった。
(敬称略)
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ソウルの慰安婦像
2011年12月、ソウルの日本大使館の向かいに、慰安婦の女性らを支援する団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が違法に設置した被害者女性を象徴したブロンズ像。1992年1月に始まった日本政府への抗議集会「水曜デモ」が千回目を迎えるにあたって設置された。
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