カメラを構えるファンの前を走る列車=王滝村の松原スポーツ公園で
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「王滝森林鉄道フェスティバル」が六日、王滝村の松原スポーツ公園であり、鉄道ファンや家族連れが復元された列車の姿を撮影したり、客車で小さな旅を楽しんだりした。
三十八年前に廃止となった森林鉄道の歴史を伝えようと、村内外の有志による「王滝森林鉄道の会」が約一キロの線路を整備。木曽ヒノキを積んだ「運材列車」が汽笛を響かせながら走ると、線路沿いに陣取ったファンが盛んにシャッターを切った。
客車や小型のモーターカーの体験乗車もあり、整理券を求める人が列を作った。客車に乗った愛知県瀬戸市の会社員影山岳志さん(41)は「森林鉄道が好きで、以前から来てみたかった」、小学六年の長男昂輝君(11)は「乗り心地がごつごつしていて、中から写真を撮るのが難しかった」と話していた。
かつて燃料を運んだタンク車も、昔ながらの姿で走行。ミニSLの運転や森林鉄道の写真展などもあった。
(福本雅則)
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