TV アニメ『ガッチャマン クラウズ』
YAMATOWORKSとサブリメイションの合同チームが3DCGを担当したTV アニメ『ガッチャマン クラウズ』。「必要最低限」という発想が生み出す、合理的かつ躍動的な3DCG表現に迫る。
© タツノコプロ/ガッチャマンクラウズ製作委員会
TV アニメ『ガッチャマン クラウズ』
躍動的な3DCGキャラクターをTVアニメで表現
舞台は2015年、東京・立川。退屈な日常を過ごしていた主人公一ノ瀬はじめが、謎の手帳「NOTE」を手にしたことで、都市伝説とされていた戦士・ガッチャマンとなる使命を受けることから物語は始まる......。最終回を迎えたばかりのTVアニメ『ガッチャマン クラウズ』。監督は『モノノ怪』や『つり球』など、独特な世界観を表現しつつ、現代社会の諸問題を投げかけるストーリー構成で幅広い年代の心をつかむ中村建治氏だ。そしてCGI監督として、OVA『FREEDOM』や映画『SHORT PEACE-九十九』の監督を務めたYAMATOWORKSの森田修平氏が抜擢された。サブリメイションとの合同チームとして挑んだ本作、今回は森田氏に加え、同じくCGI監督の金本 真氏と3DCGチーフの須貝真也氏に、3DCG制作の舞台裏を伺うことができた。
本作の制作に携わるにあたり森田氏は「中村監督から制作依頼がきた理由のひとつとして、弊社のつくるアニメの方向性を気に入ってもらえたということが挙げられます」と話す。森田氏らの3DCGアニメーションには、作画的な表現を用いるという信念が貫かれているのだが、その信念を解説するにあたりLightWave3D(以下、LW)の有効性に触れておいた方が良いだろう。「無駄のないシンプルなソフトなので覚えやすいのですが、その分明確なイメージがないと完成まで漕ぎ着かないので個人の力量が問われます。しかしコストパフォーマンスの良いソフトを使って自分たちの目指す表現ができ、より良い作品を世に送り出せるというしくみは非常に理にかなったことです。昨今アニメCG業界が直面している単価が見合わないという問題の解決策でもあり、他社との連携を考えてLWユーザーを増やしていきたいですね」(森田氏)。
今回初のTVシリーズに挑戦した森田氏は、これまで培ってきたアニメーションの手法をTVアニメという過酷なスケジュールの中にいかにして落とし込んでいくかという点にひときわ注力したと話す。それでは極めてオーソドックスな手法で制作された3DCG制作の裏側を少しだけ覗かせてもらおう。
TEXT_UNIKO
編集協力_宮田悠輔
PHOTO_大沼洋平
TV アニメ『ガッチャマン クラウズ』
監督:中村健治
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクター原案:キナコ
総作画監督:高橋裕一
Gスーツデザイン:中北晃二、安藤賢司
アニメーション制作:タツノコプロ
© タツノコプロ/ガッチャマンクラウズ製作委員会
YAMATOWORKS・サブリメイション合同チーム
前列左より、CGI監督・森田修平氏、CGI監督・金本 真氏、CGアニメーター・澤田 聡氏、CGモデラー・中山佳祐氏、CGコンポジット・三輪 歩氏(以上、YAMATOWORKS)
後列左より、CGIチーフ・須貝真也氏、CGアニメーター・黒崎 豪氏、CGアニメーター・奥野友隆氏(以上、サブリメイション)、CGアニメーター・東 孝太郎氏(トランジスタ・スタジオ)、CGアニメーター・児島成保氏(サブリメイション)、CGアニメーター・坂本隆輔氏(YAMATOWORKS)
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CGWORLD 2013 年11月号 vol.183