フロントとの会談で“バレ級”の獲得要望を伝えた和田監督。左は中村GM【拡大】
同じ轍は踏めない。昨オフは中村GM主導でコンラッドを獲得。コンラッドのビデオを現場サイドが見たのは獲得後の話だった。
そのコンラッドは打点すらあげられず、すでに帰国。新守護神候補としてシーズン途中に獲得したボイヤーも現在2軍。幹部の一人は「前回のようなことがないようにしたい。必ず現場にも映像をチェックしてもらい、その上で獲得を決めたい」と球団、現場との意見一致が大前提であると強調した。
中村GMはこの日、宝塚市内で補強の進捗状況について「そんなに焦ってはいない。チームがCSに向けて戦っている。何もいえない」と話すにとどめた。
だが、ひと振りで試合の流れを変えられるスラッガーは必要不可欠。日本一へ向けての戦いが始まろうとしている一方で、虎最大の課題をクリアする動きは加速する。
★GM主導の補強
これまで中村GM主導で行われた外国人補強は昨オフのコンラッドと今季途中に獲得したボイヤー。中村GMは就任発表直後の2012年9月に渡米。10月17日にはレイズからFAとなったコンラッドを獲得することが判明、11月4日には合意した。また今年も5月に渡米し、同18日にロイヤルズ傘下3Aからボイヤー獲得を目指していることが判明。同26日にボイヤーが来日、同日中に契約を完了した。
(紙面から)