新年早々、産経新聞が誤報を飛ばした。落語家の桂三枝が「桂文枝」を襲名し、弟弟子の桂きん枝が「桂小文枝」を襲名するというもの。東京版の紙面では、第2社会面で2段組みで報じられていたが、大阪版は一面でドーン。当然、反響を巻き起こした。

 ところがこれ、正真正銘の誤報。「事実無根です」とまで三枝が所属する吉本興業関係者は呆れる。正月早々、他紙の記者たちの電話がじゃんじゃんなり、広報部もあわてふためいたいという。

「あらかじめストーリーを作って、それにそって都合のいい事実だけをくっつけたというか。サンスポさんが報じるならまだわかりますが、産経新聞ですからね。参りました」(関係者)

 弟子が師匠の名前を襲名する際には、兄弟弟子や師匠の遺族、所属事務所など、いろんなところに筋を通して、襲名披露興行のスタイルまで視野に入れて描き、それから発表するという段取りを取る。三枝は「上方落語四天王」と呼ばれた文枝の一番弟子で、一番「文枝」に近い存在ということはできる。いずれ継ぐ可能性は大いにあるといえるが、今回の報道で襲名後退とならないことを祈るばかりだ。


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