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【モータースポーツ】

【スーパーGT】一貴/ロシター組が逆転V 次戦も勝てば初タイトル

2013年10月7日 8時48分

第7戦オートポリス予選&決勝

ゴールした一貴(奥)を迎えて抱きしめたロシター(カメラ=多賀まりお)

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優勝のチェッカーを受け、チームに迎えられる中嶋一貴のトムスSC430(カメラ=多賀まりお)

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 【オートポリス(大分県)田村尚之、碓氷英靖】スーパーGT(SGT)第7戦は6日、当地で予選&決勝を行い、GT500は朝に行われた予選で、10番手に終わったトムスの中嶋一貴/ジェームス・ロシター組(レクサスSC430)が大逆転で今季2勝目をゲット。ランク9位から同2位に急浮上。最終戦(11月3日決勝=ツインリンクもてぎ)で初タイトルに挑む決意をにじませた。予選で立川祐路が通算最多PP(ポールポジション)記録(19回)を更新したセルモ(同)は、残り3周で失速して2位に終わったが、ランキングでは一気に首位に立った。GT300はGSRの谷口信輝/片岡龍也組(BMW・Z4)が連勝、ランク2位に上がった。(観衆=2万2100人)

      ◇     ◇     ◇

 65周のレース終盤にドラマが起きた。2番手浮上時点(48周目)で首位に15秒以上の大差があった一貴が驚異の追い上げをみせ、残り3周の63周目に首位独走の立川を第2ヘアピンでパス。まさかまさかの今季2勝目を挙げてしまった。

 「今日は本当にいいレースになった。予選はかなりフラストレーションがたまったが、(前半担当の)ジェームスがいい仕事をしてくれたし、こんなにうまくいくとは思わなかった」と一貴。実質5番手でバトンを受けると、前の車両が脱落する幸運にも恵まれて大逆転V、さすがに笑いが止まらない感じだ。

 決勝前の車体調整が大きな岐路だった。予選で強すぎたアンダーステア(曲がりづらい症状)をウオームアップで調整したが、チームメートと相談し、元に戻すことを決定。それが大当たりしたという。

 オートポリスはコース上にタイヤかすが多く出るが、走行しているうちにタイヤがそのかすを拾ってペースが上がらなくなるケースが多い。最後に失速した立川組もそれが理由だった。そこで一貴は、最初はアンダーステアでも、タイヤかすを拾った時に症状が軽くて済むよう調整し、終盤の驚異的な追い上げを可能にしたのだ。

 これでランクは首位に4ポイント差の2位に急浮上。これまでは、シーズン終盤に追い上げ、タイトル争いにからめればという淡い希望を抱いていたが、勝てば初タイトルが決まるという想像以上の状況になった。「もてぎ(最終戦)は事前テストから調子が良く、自信がある。この調子で最後も勝って、タイトルを決めたい」ときっぱり。スーパーフォーミュラを含め、不運に泣かされてきた一年を、最高のかたちで締めくくるつもりだ。

 

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