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アキバ 東京五輪へ「お・も・て・な・し」の向上に力、課題も

20年の東京五輪に向けて活気あふれる東京・秋葉原。メイドカフェ「めいどりーみん」で楽しむ外国人観光客
20年の東京五輪に向けて活気あふれる東京・秋葉原。メイドカフェ「めいどりーみん」で楽しむ外国人観光客
Photo By スポニチ

 2020年五輪の東京招致が決まった国際オリンピック委員会(IOC)総会から1カ月。政府は開催に向けて推進室を設置するなど、各方面で準備が始まっている。7年後を見据えて盛り上がる街や注目のブームは――。多くの外国人観光客が訪れる東京・秋葉原は、さらなる観光客の増加を期待し「お・も・て・な・し」の向上に力を入れる一方、課題も浮上している。

 秋葉原の街中では、外国人観光客の姿があちらこちらに。インドネシアから初めて日本を訪れたという男性(26)は「アニメとAKB48が好きで、一番来たい場所だった。パソコンや電子辞書も買えるし、こんな街は世界にここしかない」と興奮気味に話した。

 日本のアニメやゲームなどを紹介する「ジャパンエキスポ」が仏パリや米サンフランシスコで開催されるなどポップカルチャーは世界中で注目されており、外国人にとって秋葉原は従来の免税店や電気街という魅力に加え、日本文化の“聖地”に。日本政府観光局の2010年の調査では外国人観光客の2割以上が秋葉原を訪れており、経済評論家の森永卓郎氏は「萌え文化の広がりはすさまじい。五輪開催で商業的に一番恩恵を受ける街は秋葉原」と指摘する。

 秋葉原に6店舗を展開するメイドカフェ「めいどりーみん」は、来店客の3割が外国人だという。海外メディアで取り上げられることも多く、店のホームページは英語版も作成し、メニューも英語を併記。運営会社は留学経験者ら外国語ができる人を積極的に採用しており、特に外国人客が多いJR秋葉原駅近くの店舗は従業員全員が英語を話せるほか、中国語や韓国語が話せる人も。

 料金の説明や会話などは外国語で行う一方、「お帰りなさいませ、ご主人様」などメイドカフェならではのフレーズは外国人にも認知されており、日本語で客を楽しませる。韓国語も堪能な従業員のらんさんは「外国の方も同じようにおもてなしをして、笑顔で帰ってもらいたい。五輪の年にもっといろんな国の人が来てくれるとうれしい」と話した。ウクライナ人男性(22)は「とてもユニーク。フレンドリーで楽しいのでまた来たい」と満喫していた。

 家電量販店「ラオックス」本店は、全館免税で外国人がメーンターゲット。今年8月の売り上げは09年同月に比べて約2倍で、同社広報は「東京五輪には非常に期待している」と、7年後の集客にも自信を見せる。

 秋葉原の企業などで作るNPO法人「秋葉原観光推進協会」は、英語版の地図「おもてなしマップ」を作製。泉登美雄理事は「秋葉原の持つコンテンツを最大限に発揮して、凝縮したおもしろさを体験してもらい、リピーターをつくりたい」と説明。初めて訪れた外国人観光客でも秋葉原を満喫できるルート作りなどを検討している。

[ 2013年10月7日 06:00 ]

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