広島、被爆建物の取り壊し検討 アンデルセン本店パン製造販売会社アンデルセングループ(広島市中区)が、原爆投下を乗り越えて当時の面影を残す本店の旧館について、取り壊しを含めた大規模な改修を検討していることが6日、同社への取材で分かった。 耐震補強工事に多額の費用が掛かるのが理由。広島市は被爆の惨状を伝える貴重な遺産として、被爆建物の保存に取り組んでいるが、減少に歯止めがかからない。 アンデルセングループによると、旧館は爆心地から東へ約360メートル、広島中心部の商店街の一角にある。被爆当時は旧帝国銀行広島支店だった建物を、創業者が1967年に購入。2階の窓枠などは当時のままの姿を伝えている。 【共同通信】
|