2013年09月24日

初めての佐賀県

/らぁ麺むらまさ@佐賀県唐津市にて玄界灘塩らぁ麺/一竜軒@佐賀県唐津市にてラーメン/らーめんもとむら@佐賀県佐賀市にてラーメン/天天有@長崎県長崎市本石灰町にてちゃんぽん/

 ホテルから駅までが遠い。
 おそらくは電車で久留米に来るお客さん向けではなく、車で来る人向けなんだろう。
 そんなことも分からずに安からという理由だけで選んでしまった私、JR久留米駅まで30分近く歩きました。

 トンコツラーメン発祥の地と聞いていますが、駅のラーメン屋さんは11時からなので、朝食を食べずに電車に乗ります。

 佐賀には美味しいラーメン屋さんが沢山あって、とても全部は回れないので、厳選して唐津へ向かいました。
 今日は3回目の旅名人の九州満喫きっぷ利用、ちょうど全部使い切れて良かったです。

 唐津駅に着いて、一軒目のラーメン屋さんが開店するまでの時間、駅構内の喫茶店でコーヒーブレーク。
 念のため、2軒目のラーメン屋さんへのルートも探しておくと、すぐ近く、何も無ければスルッといけそう。

 平日昼営業から大行列と言うことは無いだろうけど、念のため30分ほど早めにお店に向かいます。
 駅から歩いて15分でらぁ麺むらまさ@佐賀県唐津市ホームページ)、新横浜ラーメン博物館に半年間限定出店されての開店、唐津で神奈川淡麗系のラーメンが食べられます。
 開店までぶらぶらと店先で待ち、開店時間少し前に入店、ゆったりしたスペースは実に支那そばやらしいですね。

 平日の昼間と言うことで先客後客なしの貸切、自然光をたっぷりと取り入れた店内はカウンター11席に10人掛けの対面式テーブル、4人掛けテーブルが2卓。
 出された緑茶(八女茶(やめちゃ))を飲みながらメニューを見ると塩、塩パター、醤油、辛味噌の4種類で全て同額600円、全て大盛同額なのは、支那そばやらしくない。

 ミニらぁ麺は450円、追加トッピングはチャーシューと煮玉子のみ。
 サイドメニューは餃子、蜜プリン、ライス(大盛同額)、玉子かけご飯、刻みチャーシューご飯。
 厨房はよく見えないけれども、シャッシャと湯切りされる心地よい湯切りの音が響き渡ります。

 程なくして玄界灘塩らぁ麺600円、真っ白いの有田焼と思われる丼が綺麗ですねぇ。
 うっすらと茶濁したとても美味しいスープはもちろん無化調、地のラーメンを食べているお客さんにとってはちょうど良い旨味量ですが、神奈川から食べに来た私にとってはやや旨味過多。
 するりと食べられる細麺はもちろん自家製麺、ここ九州ではごく普通の細麺ですが麺肌は別物、これはとても美味しいです。

 丼の半分ほどを占める大きなチャーシュー、箸で持ち上げられないほどの柔らかさと脆さで、スープと同化している様な美味しさ。
 穂先メンマはこのスープにはよく合いますが、この地では「これってメンマ?」になりかねないでしょう。

 他には青ネギとワカメ、ワカメの立ち位置がよく分かりません。
 全体的には素晴らしく良くできたラーメンだと感じられ、とても美味しく頂きました。
 ご馳走様でした、この味でこの値段は安すぎますよ。

 店に沿った道を歩いて5分で次の店、先の店が11時開店ですがこちらの店が11時半開店という理由だけで訪問順番を決めました。
 一竜軒@佐賀県唐津市、唐津ラーメンとしてトップクラスのラーメン、私がお店に到着した時に1人待っていました。

 日陰を探して開店時間まで待つかと思っていると、「中でどうぞ」と案内されました。
 店内は4人掛けテーブルが4卓あるだけで、待合室はあるけど待ち合い席はなく、そのままテーブル席へ。
 すぐにお冷やと焼き豆が出され、お冷やは飲むのだろうけど焼き豆は食べるのだろうけど、お冷やは先に飲んでもいいけど焼き豆は先に食べていいのだろうか。

 そうこうしているウチに店員さんがオーダーを取りに来て、店内のメニューを見てお願いしました。
 メニューはラーメン、チャーシューメン、のそれぞれ大盛、サイドメニューはおにぎりとライス、シンプルですね。

 このシンプルなメニューで昼営業のみで長い間、お店を続けているんですね。
 まだ営業時間にならないけど手持ちぶたさなので焼き豆を食べてみましたが、かなり固め。

 一粒、二粒を食べているウチにラーメン500円をアルミのトレーに乗せて運んできて下さいました。
 ラーメンと一緒に赤いプラスチックのコップに紅生姜を入れて出され、ほう、こういう配膳の仕方もあるんですね。
 レンゲでスープを飲んでみると豚骨だけではなく頭骨や他の部位まで一緒に煮だしている様な味わい、ぎゅっと来る濃さのトンコツスープです。

 一言でトンコツスープと言ってもその種類は数え切れなくあり、美味しさの種類も数え切れないほどあるんですね。
 細麺はするりとして怖いくらいにスープに馴染んでいて、とても美味しく食べられます。
 薄切りされたチャーシューがチャーシューメンのように沢山並べられていて、万能ねぎと板海苔が間を埋めています。
 食べていると次々とお客さんが入ってきて、まあ、殆どが地の人なのですが、初めてお店に来るわけじゃないだろうから相席前提は承知で来ていると思います。

 それでも店員さんは一人ずつ丁寧に「相席になりますが宜しいですか」と確認されていました。
 麺を殆ど食べたところで紅生姜を入れて味を変えて美味しく頂きました。
 ああ、美味しかった、ご馳走様でした。

 あまりにもすんなりと食べ終わってしまったので、予定して便より数本早く唐津を出られそうです。
 せっかくなので、いったん唐津駅に戻って駅ビルのラーメン屋に寄るか、それとも唐津市以外のラーメン屋を探すか、どうしますか。

 西唐津駅で30分ほど待って佐賀市の鍋島駅へ、ラーメンバンクで★5満点のお店をたまたま見つけました。
 鍋島駅から徒歩15分の予定でしたが、実際には真夏の炎天下、道には迷わなかったけど20分ほど掛かりました。

 らーめんもとむら@佐賀県佐賀市、よく分からないけど二重ドアです。
 左手の厨房がばんと目に入り、ぐるりと囲んだ11席のカウンターはほぼ満席、3卓のテーブル席しか空いていないので、仕方なくテーブル席へ。

 何となくテレビが見える席に座り、壁を見上げて注文して冷茶を飲みながらラーメンの出来上がりを待ちます。
 メニューはラーメン、玉子ラーメン、特製ラーメンの三本立て、サイドメニューはギョーザ、ライス、いなり。

 冷茶と言っても小さめのお茶碗だから一口、二口で飲み終わってしまい、だからといって近くにポットがあるワケじゃなく。
 と困っていたら、すぐに店員さんが継ぎ足して下さいました。

 程なくしてラーメン550円、何故か平ざるを何かにガンガンガンと打ち付けていて、慣れないと耳障りかも知れません。
 相対的になってしまうかも知れませんが、先より遥かにスープに粘度があって、東京で言うところの「こってり」なトンコツスープ、これはこれで美味しいです。

 麺は(相対的に)細麺で、九州の麺は「早く茹でて早く食べる」目的で細麺だと聞いたことがあるけど、そうじゃなくてトンコツスープに合うように細麺にしたんじゃないでしょうか。
 チャーシューは薄切りで大きめなのが3枚、他のトッピングは青ネギと板海苔、これもスープの味を味わうためにシンプルなんじゃないでしょうか。
 いやぁ、どこで食べても唐津のラーメンは美味しいなぁ、ご馳走様でした。

 再び炎天下を駅まで歩くのですが、どこかで疲れてしまわないように、早め早めの休憩。
 コンビニで少し身体をひんやりして、冷たい缶コーヒーを買って、日陰の軒先で一休みします。
 それにしても、今ならラーメンの食べ歩きもスマフォ(インターネット)もコンビニもあるので、やる気さえあればできるけど。
 昔ならば雑誌などを駆使してラーメン屋さんを探し、道順が分からないので事前に地図を用意するか、タクシーで乗せていってもらうか。
 私も食べ歩きを始めた頃は携帯はあったけど地図は事前に印刷していったなぁ。

 鍋島駅からは乗り換え無しで終点の宮崎へ。
 乗り換え無しは楽なのですが、学生の帰宅時間に重なっていて、まあ、賑やかだこと。
 代わり映えのない車窓ながらついつい見入ってしまい、それでもうつらうつらしながらなので3時間は決して長くありません。
 短くもないけど。

 ついに着たぜ長崎、大きな御朱印船がお出迎えです。
 今日はここに宿を取ったので先ずはのんびりと駅構内を眺め、駅を出て値段表とか眺めたりして。

 ラーメン屋さんまで歩けなくはないけど、せっかくだから市電に乗ろうと。
 旅名人の九州満喫きっぷはJR線だけではなく第三セクターや市電も乗れるのが便利ですね。
 正覚寺行きに乗らなければならないけど、それが手前の電車か奥の電車かが瞬間的には判断できない。
 とりあえず手前の電車の乗り場まで降りていき、違っていたので反対側へ。
 既に電車が着ていたので走り込んで乗っても良いけど、市電なんて10分おきに走っているだろうし、すぐ先の信号が赤だからすぐに停まるわ、と。

 観光通で降りて目的のラーメン屋さんに着きましたが、店先のメニューを見たらなんか普通のラーメンでつまらない。
 せっかく長崎に来たんだから長崎ちゃんぽんだよなと即行で調べて、近くで営業していて評価が高い店に行ったら。
 屋号からして高中級中華料理屋で1500円を超えますので、ラーメンと言うか、中華料理の麺料理。
 いくら観光客でも、1人でぶらりと入って長崎ちゃんぽんだけのオーダーはしにくい。

 もう一度探しなおして、思案橋近くの天天有@長崎県長崎市本石灰町へ。
 通りの裏側にあるので中々見つけにくい様な気がしますが、どうせこのあたりは飲んで歩き回っているお客さんが多そうですね。
 歴史のある趣で清潔感のある店内、閉店時間までまだ2時間以上もありますが、店員さんが真名かを食べて閉店体制、そんな時間にすみません。

 先ずは生ビール550円、今夜は長崎で一人お疲れ様会。
 ビールを飲みながら何かつまもうかと餃子を頼みましたが売り切れとのこと、他に簡単なつまみになるような料理が無くて。
 複数人ならば1500円、2000円の料理を頼んでシェアするのもありですけど、一人できっちり食べてもなぁ。

 ビールを半分ほど飲んだところでちゃんぽん750円をオーダー、ちなみに特製ちゃんぽん1100円、皿うどんも同額。
 やや平べったいお皿に盛り付けられていて、たっぷりの炒め野菜が山盛りです。
 しっかりと煮込まれたモヤシとキャベツ、「ちゃんぽん」と言うだけあってタコ、イカ、カキ、豚バラ肉なども相まってとても美味しい。
 これが長崎のちゃんぽんなんだ、わざわざ食べに来た甲斐があった。
 スープは薄めの豚骨ベースですが、野菜や具材の出汁がたっぷりで殆ど感じず。

 中太麺はつるんとしていてしっかりと存在を主張する味わい、てっきり具材重視の料理だと思っていたけど、そんなことはありませんでした。
 本来ならばここで皿うどんも食べてみたいところだけど、お腹とお金の事情で断念、美味しく頂いてご馳走様でした。

 ホテルは駅近くに取ったので歩いてもいけるけど、せっかくだからここでも市電。
 今日は早く寝て身体を休めよう。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
この日は食後に「店主さんとお話させていただきました」って
お決まりの言葉がないですね。
店員さんや店主さんと話ができなかった店は評価が低いんでしたよね?
Posted by ゆき at 2013年09月30日 22:11
ゆきさん

 コメントありがとうございます。
 えー、そうなんですか。
 ラーメン屋の評価を、私ができるんでしょうか。。。。味も分からないし、食材も間違えるのに(泣)
Posted by ふらわ at 2013年10月02日 23:44
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/76933385
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック