ステマ以上のペニオク騒動。ほしのあきさんら有名タレントは謝罪等の対応を、その他タレントは何もなかったかのように証拠隠滅。
2012年の12月から年末にかけて芸能ニュースを賑わせた有名芸能人・タレントによる「ペニオク・ステマ問題」。2012年12月7日、実際には商品が落札できない仕組みになっていたことでペニーオークション運営者らが逮捕された事件で、有名芸能人が自身のブログで宣伝を行っていたことが大きな話題となりました。
ペニーオークションとは入札のたびに毎回手数料を必要とするインターネットオークションで、商品が落札できなくても高額な手数料が発生することからトラブルが増加していました。
最初に虚偽のブログが話題になったのはほしのあきさんで、30万円をもらってブログに掲載。続いて熊田曜子さんや小森純さんなどが同様の内容をブログに掲載したことを認めました。宣伝した内容は主に、オークションで超激安価格で商品を購入することができたといった内容のもの。もちろん全て虚偽のペニオク体験を語ったもので、ファンや一般人に「軽率な行動だった」と謝罪しています。
このように、ほしのあきさんを始め知名度の高いタレントが大々的に話題が取り上げられる結果となりましたが、この他にも多くの芸能人がブログでペニーオークションのステルスマーケティングに協力していながら、ほとんど叩かれることのなかったタレントも数多くいることは事実です。
ファンや一般人を騙す行為をしたことに対して、西川史子さんやテリー伊藤さんが怒りのコメント
「とても軽率でした。」今回のステマに関わったタレントたちは、これがステルスマーケティングだということを知らなかったとでも言いたそうなものでした。もちろん「ステマ」という言葉を知っていたかどうかはどうでもよいことで、ブログをいつも見に来てくれているファンに宣伝行為と悟られないようにしていたことは事実であり、しかも「激安で購入できた」という嘘を写真付きで公開していたわけです。
そのペニオク詐欺への加担や謝罪の言葉に対して、TBS系テレビ「サンデージャポン」に出演している西川史子さんは、「軽率だったとか、そういう問題じゃないんですよ。ブログを使って商売するなんて。(商品を)使ってみて良かったら(ブログに)載せるのはいいですよ。でもこれは詐欺ですよ。(書いた本人は)捕まらないんですか?」と怒り心頭。
また、同番組で共演することもあった小森純さんら多数の芸能人が関わったことについても西川さんは、「怒っています。品がない。30万円ももらっているんでしょう。勘違いしていますよ。顔を見たくないくらい嫌です」と怒りを表情に浮かべながら発言。テリー伊藤さんも「ブログを見たファンに金を使わせる。貧乏くさい」とコメント。インターネット上ではこれに同調する意見も。
「捕まらないんですか?」とまでコメントした西川さんですが、実はステマ加担が謝罪程度で済んでしまう(中には何も追及されないタレントもいる)ようなことは海外からは異質に見られています。このような手法は以前より世界各国で大きく問題視されていて、社会的制裁を受けても当然という傾向があります。その点、日本では「時間がたてばほとぼりが冷める」的な印象すら感じてしまいます。
日本では様々な詐欺事件が起きています。この騒動ではファンを裏切っただけでなく、ブログの記事を信じて詐欺オークションに参加し、被害を受けた方もいるわけです。時間がたてば忘れられる、黙っていればよいというスタイルで済まされてしまうのはおかしな話です。西川史子さんのように痛烈に批判するような方はとても貴重なのではないでしょうか。
お笑い芸人、ナインティナイン岡村隆史さんのコメント
ペニーオークション詐欺事件をめぐって、ほしのあきさんら芸能人が自身のブログでステマ行為をしていたことに対し、自身のラジオ番組を通じて「アカンもんはアカン」と苦言。
騒動となってすぐの12月13日深夜放送のニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」で、以前から、芸能人がこのような虚偽の宣伝をすることで多額の金銭をもらっているとの噂は耳にしていたとのこと。「今、ビクビクして『削除やー』言うてる芸能人が多々居るんですよ。おそらく」「今から、芋づる式にズルズルと出てくるんですよ」とほしのあきさんだけでなく、多数の芸能人が関与し慌てて対処していることをほのめかしました。
また、岡村さんは、ほしのあきさんのブログについても、「今後見ても、『あ、ウソやな』と(笑)。一個のウソついたら、『あれ、またウソついてるんちゃうかな?』と思ってまうのよ」とバッサリ切り捨てました。
他にも、「ほしのあきさんの1件で、ある意味、一石投じたといいますか、今度から(他の芸能人も)、『こんな商品使ってまーす』とか、絶対言われへんようになるからね。『こんなドライヤー買いました』とか『こんな帽子買いました』とか載せると、『お前、お金もらってるんちゃうんか?お金もらってなくても、タダでもらってるやろ?』って、勘ぐってしまうのよ。だから、書くことなくなってくると思うねん。ブログはだいぶ、しょうもななっていくと思う」と、今回のペニオク騒動に関して自身の見解を示すとともに、他の芸能人のブログに対する影響も指摘しました。
岡村さんの指摘は関与したタレントにとって手厳しい発言だったのではないでしょうか。しかしながら事実その通りであって、このペニオク騒動によって起きてしまった一般人の芸能人への不信感、信頼性の低下を指摘するものでした。
お笑い芸人、東野幸治さんのコメント
お笑いタレントの東野幸治さんは複数の芸能人が関与していたペニーオークション問題について自身のブログで言及しています。
東野さんは「法に触れてたらダメですが」と前置きした上で、「私も含めてタレント何か所詮そんなもんです。『宣伝したらお金をくれる』と聞けば宣伝するんです。」と持論を展開。
「私も正直くれるなら、欲しいです。誰かくれないかなぁ。。。何でも書きますよ。綾○君より上手に宣伝します!」と後輩のピース・綾部祐二さんが関与していたことをネタにすると、さらには「でも読んでる人もウスウスみんな分かってたんじゃないですかね。『宣伝してどうせお金をもらってんだろ?』って」と鋭く指摘。東野さんは直接関与していないながらも、「(当時)ブログを辞めたのが悔やまれるます…略…業者の皆様!東野は準備ができております!」と東野さんらしい締めくくっています。
芸能界の在り方なのか、それとも関与したタレントへのフォローなのか。真相は定かではありませんが、東野さんが本当にステマ行為をする方かどうかは別として、芸能界のリアルな部分を語った内容でした。