【ダマスカス=杉山正】シリアの化学兵器廃棄に向け、首都ダマスカス入りしている化学兵器禁止機関(OPCW)と国連の合同査察団は6日、施設や化学物質を搭載するロケット弾の破壊を始めた。査察団の関係者が明らかにした。
この日は、ダマスカス近郊の3カ所の化学兵器関連施設が対象になった。ロケット弾は地面に並べ、戦車で踏みつぶしているという。破壊は査察団が立ち会うなか、シリア政府が行っている。施設の破壊は今月中に終わり、11月から化学物質の廃棄を始める計画になっている。
化学兵器の製造や貯蔵をする施設は国内に25カ所あり、一部は反体制派の支配地域にあるという。
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朝日新聞国際報道部