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口封じなのか? 霜見誠さんと怪しげな人脈

【政治・経済】

楽天SocialNewsに投稿!
2013年1月30日 掲載

資産家夫婦殺害事件


<「きな臭い話に絡んでいた」>

 スイス在住の金融業、霜見誠さん(51)夫婦は埼玉の空き地の土中から無残な姿で見つかった。いずれも首に絞められたような痕があったが、なぜ殺害されたのか。証券業界では「口封じじゃないか」なんて不穏なうわさも飛び交っている。

 霜見さんは06年に設立された「ジャパン・オポチュニティ・ファンド」(以下JOF)のファンドマネジャーで、周囲からは「センスの良い投資家」と見られていたという。が、そうした評判とは裏腹に、「きな臭い話には、たいていJOFが絡んでいた」と話す兜町関係者もいる。

「タワー投資顧問が11年にオリンパス株を大量保有した時にも、JOFの名前が出てきました。当時のオリンパスは、巨額損失隠しで上場廃止をささやかれていましたからね。霜見さんは優しげな見た目とは対照的に、ハイリスクハイリターンを好むタイプ。“材料株”ともいわれるジャスダック上場の『クロニクル』に投資していたのも、だからでしょう」(大手証券会社関係者)

 ちなみにタワー投資顧問といえば、かつて運用責任者の清原達郎氏が、「年収100億円部長」として話題になった謎の多い会社だ。

 クロニクルも“いわく付き”で、今月25日には「第三者調査委員会を設置する」と発表した。過去の決算で、一部の会計処理に訂正を要する可能性があるという。要するに“粉飾決算”の疑いがあるわけだ。

「JOFは07年に、そのクロニクル株を13億5000万円で5000万株(12.64%)取得しています。昨年6月には、クロニクルの新株予約権をレッド・ドラム・インベスト・リミテッドという会社から158個(1個につき10万株)譲渡されている。深い関係があったことは間違いないでしょう」(兜町事情通)

<山口もえの元夫の名も>

 クロニクルは06年に、「なが多」から社名を変更。当時の取締役には、タレントの山口もえの元夫で、11年に無許可キャバクラで逮捕された尾関茂雄もいた。

「梁山泊グループの相場操縦事件に絡んで08年に逮捕された人物もいました。あまり評判のよくない会社で、11年には孫会社の代表がサプリメントの無許可販売で薬事法違反で捕まっている。クロニクル自体も連続営業赤字で、『継続疑義注記』が付いています。もしかしたら霜見さんはどこかで闇社会と接点を持ち、“怪しげな人脈”の中で何らかのトラブルに巻き込まれたのかもしれません」(前出の事情通)

 一部報道では、霜見さんは投資事業をめぐって約3300万円の損害賠償訴訟を東京地裁に起こされていたという。口封じとは穏やかじゃないが、あながちウソとも言い切れないか。

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