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成人T細胞白血病で臨床研究へ
9月30日 20時38分

成人T細胞白血病で臨床研究へ
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これまで有効な治療法がなかったウイルスが原因のがん=成人T細胞白血病について、国立がん研究センターが大規模な臨床試験を始めることになり、新たな治療法の開発につながるか注目されます。

これは30日、国立がん研究センターが会見を開いて明らかにしたものです。
成人T細胞白血病はHTLVー1と呼ばれるウイルスが原因のがんで、母子感染などで毎年およそ1000人が発症していますが、このうち症状の進行が遅い慢性型などのタイプには有効な治療法がありませんでした。
今回の臨床試験では、こうした患者を対象に抗ウイルス作用を持つ薬、インターフェロンαと、HIVの治療薬を同時に使い、効果があるかどうかを確かめます。
臨床試験には5年間で合わせて74人の患者に参加してもらう計画で、効果が確認できた場合は製薬企業などと連携し、この治療法の保険適用に向けた手続きを進めたいとしています。
国立がん研究センター東病院の塚崎邦弘科長は「今は有効な治療法がない患者に大きな希望になる可能性がある。慎重に効果を見極めたい」と話していました。

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