トップ > 愛知 > 10月6日の記事一覧 > 記事
【愛知】舟木一夫さん生誕地に資料館 写真や生家の窓展示
ヒット曲「高校三年生」などで知られる歌手、舟木一夫さん(68)の生誕地である一宮市萩原町で、舟木さんにちなんだ郷土資料館が六日開館する。地元の郷土史研究者が私費を投じ、生家跡近くの土蔵を生家の建材を使って改装した。当初は舟木さんの昔の写真などを展示し、その後は萩原町の歴史を紹介していく。 舟木さんにちなんだ資料館は初めて。開館のきっかけは、舟木さんがデビュー前の十七歳まで育った同市萩原町串作(くしつくり)の四軒棟続き住宅が、今年二月に取り壊され、アパートが建ったことだった。 生誕地は舟木ファンにとって“聖地”。取り壊しを惜しむファンや萩原町郷土史研究会の会員らが「この地で舟木さんの偉業をたたえたい」と歌謡碑建立を計画。その内容を検討するため、舟木さんにまつわる品を集めているうちに、展示施設を造ろうという話が持ち上がった。 名鉄尾西線を挟んで生家跡の向かいにある土蔵の所有者で、研究会会員の伊藤弘昭さん(66)が土蔵を無償提供。敷地内に設置する歌謡碑には、故郷を歌った「ROCK ’N ROLL ふるさと」の歌詞を刻んだ。 研究会事務局長の金子光二さん(51)が改装を手掛けた。棟続き住宅を取り壊す際に残してもらった建具で生家の二階窓を再現し、常設展示する。 こけら落としとなる特別展「舟木一夫と萩原町」では、舟木さんがデビュー五周年の一九六八年、地元萩原中学校の運動会に参加した時のスナップ写真や、萩原小学校に寄贈し後に取り壊された像のプレートなど初公開の品を含む計六十点余りを並べる。 金子さんは「郷土の大スターを、もっと誇りに感じてほしい。本人自身はなかなか地元に来てくれませんが」と笑う。
今後、地元ゆかりの詩人佐藤一英や女性活動家の市川房枝に関する研究成果、萩原町で出土した弥生土器なども順次展示する。 資料館は当面、隔週日曜の午前十時から午後四時に開く(月内は六日と二十日)。入場無料だが、運営費に充てるため来場者にカンパを募る。問い合わせは金子さん(開館中のみ連絡可)=電090(8131)8333=へ。 (安福晋一郎) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|