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PM2.5の予測方法見直しで検討
9月30日 17時32分

大気汚染物質、PM2.5の1日の平均濃度が健康に影響を与えるおそれのある国の指針の数値を上回ったにもかかわらず、事前に予測できずに住民に注意喚起できなかったケースが出ているとして、環境省は近く、専門家の会議を開き、予測方法を見直すかどうか検討することにしています。

環境省はPM2.5の1日の平均濃度が1立方メートル当たり70マイクログラムを超えると健康に影響を与えるおそれがあるとして、この数値を超えると予測された場合、都道府県などが住民に外出などを控えるよう注意喚起するとした暫定的な指針をことし2月にまとめました。
環境省は30日、都道府県などの担当者を集めた会議を開き、ことし3月から5月までの3か月間に各自治体が行った指針の運用結果を報告しました。
それによりますと、指針ではPM2.5の濃度を早朝の3時間、計測して、1時間当たりの平均濃度が1立方メートル当たり85マイクログラムを超えた場合は、1日の平均濃度が指針の数値を上回る可能性が高くなるという予測方法を示していました。
しかし85マイクログラムを超えていなかったため、実際には、指針の数値を上回ったにもかかわらず、住民に注意喚起できなかった日が合わせて5日あったということです。
環境省は、予測方法は知見が十分でないなかでまとめた暫定的なものだとしていますが、今回の運用結果を受けて、専門家の会議を来月中旬に開き、予測方法を見直すかどうか検討することにしています。

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